2023 Fiscal Year Annual Research Report
「探究的な学習」の指導ができる小中学校教員の養成方法の開発と効果検証
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23H00962
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小山 義徳 千葉大学, 教育学部, 准教授 (90546988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 朋世 千葉大学, 教育学部, 教授 (00341967)
鈴木 隆司 千葉大学, 教育学部, 教授 (30375597)
道田 泰司 琉球大学, 教育学研究科, 教授 (40209797)
藤川 大祐 千葉大学, 教育学部, 教授 (50288429)
生田 淳一 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70412450)
高木 啓 千葉大学, 教育学部, 准教授 (90379868)
樋口 咲子 千葉大学, 教育学部, 教授 (00431734)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 探究的な学習 / 探究学習 / 教員養成 / 問い |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年は「探究的な学習」の指導ができる小中学校教員の養成方法を開発するために「探究的な学習:の授業観察」と,「探究的な学習」の指導を行っている複数の教員を対象としたインタビュー調査の2つを行った。 授業観察からは,効果的な「探究的な学習」の指導は,生徒に探究のテーマに関する知識がない状態で,問いを立てさせることはせず,まず,クラスで共通で取り組む大枠の探究のテーマに関する基礎知識を教員が生徒に伝え,生徒が基礎知識を理解した時点で初めて,生徒に問いを立ててもらうというステップで進められていることが明らかになった。 インタビュー調査から,探究的な学習の指導経験が浅い教員は,手探り状態で指導を行うことに不安を感じていたり,探究で取り組むテーマについて教員自身が知識がないことを課題を感じていたことが明らかになった。対照的に,探究的な学習の指導経験が豊富な教員は,生徒が教師の知識を超えた課題設定をした際には,多少の指導上の難しさを感じているものの,探究の対象が何であれ,探究の進め方は共通しているため,それほど困難とは感じていないことが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り,「探究的な学習」の指導を行っている教員の協力を得ることができ,実践の様子を観察や,インタビューを通して,「探究的な学習」の指導上の困難や,指導のおもしろさを明らかにし,「探究的な学習」の指導ができる小中学校教員の養成方法の開発に関して,示唆を得ることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,大学において,大学生が「探究的な学習」の実践内容を考え,実際に中学校で実践する授業を開講する。そして,その際に大学生がどのような点を課題と考え,克服したかを明らかにし,次年度以降にさらに改善した「探究的な学習」の指導ができる小中学校教員の養成方法の開発につなげる。
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Research Products
(8 results)