2023 Fiscal Year Research-status Report
太平洋全域における海洋高次捕食者を指標とした水銀汚染の実態解明
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23KK0116
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
庄子 晶子 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (30792080)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新妻 靖章 名城大学, 農学部, 教授 (00387763)
西澤 文吾 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), 研究員 (10838973)
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Project Period (FY) |
2023-09-08 – 2028-03-31
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Keywords | 海洋汚染 / 北太平洋 / 船上センサス / 同位体分析 / 水銀 / 海鳥 / 低次捕食者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は令和5年9から始まったため,令和5年度の研究期間中には野外調査を予定されていなかった。今後の進め方について参画メンバー及び海外研究協力者らで話し合い,研究方針及び具体的な研究計画と調整に関わる議論を重ねた。連携相手である海外研究協力者(Kyle Elliott教授,マッギル大学,カナダ)とは,オンライン会議ツールを用いて調査計画や分析計画について相談し,さらに本研究課題により日本に招聘した。日本滞在中には研究について議論するとともに,招聘研究者の研究室メンバー(大学院生及び研究員),本研究課題に参画しているメンバー及びその指導学生,研究員が集まり,筑波大学内で合同研究セミナーを実施した。また,本研究に関わり,Elliott氏のコネクションを通じて米国FWSおよび韓国の研究チームと新たな国際共同研究を締結した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初計画した通り,次年度以降の野外調査,船上センサス計画,分析計画について打ち合わせとその準備を実施し,研究集会の開催をした。水銀同位体比分析に関わり,新たな国際共同研究を締結させたことから,当初の計画以上に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
北太平洋の西側(日本)と東側(北米側)で野外調査を実施して,生活史の異なる海鳥複数種から行動データと体組織採取を行う。また,船上センサスで北太平洋広域において船上センサスを実施して,海鳥の餌動物など生態系における低次捕食者の試料収集を実施する。野外調査終了後は,水銀濃度測定,同位体分析,行動データの解析を行いたい。
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Causes of Carryover |
予定していた消耗品の納期が送れたため,5678円の繰越が発生した。次年度に使用予定。
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