2014 Fiscal Year Annual Research Report
シナプス前性タンパク質のリン酸化による脳の機能制御機構の解明
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24240055
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
高橋 正身 北里大学, 医学部, 名誉教授 (10318826)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | SNAP-25 / タンパク質リン酸化 / 遺伝子改変マウス / てんかん / 不安様行動 / ピロカルピンモデル / BDNF |
Outline of Annual Research Achievements |
SNAP-25の変異マウスを追加作成し、論文作成に必要な実験を終了した。最終的には生後3週から71週齢の60匹の変異マウスを用いて、最長2ヶ月間の連続的脳波計測とビデオ観察を行い、脳のてんかん化と重篤化の全容を捉えることができた。さらに脳波の連続測定を行っている変異マウスで行動解析を行い、SNAP-25の変異マウスで見られる顕著な表現系である不安様行動の発生機序を調べた。 その結果、大脳皮質や視床で見られる欠神発作の発症と生後3週頃に起こる全身発作の発症がSNAP-25のリン酸化部位の欠失に起因しており、不安用行動の発生は全身発作の発症を原因とする2次的なものであることが明らかとなった。脳のてんかん化に関しては、てんかん化の原因となる全身発作の多発が起きた後、脳がてんかん化するまでの間に、大脳皮質や海馬でスパイクが見られない潜伏期が存在することを明確に示すことが出来た。またてんかん化の進行に伴い全身発作頻度の増加、全身発作の持続時間の延長や波形の変化、徐波睡眠時の海馬スパイク数の増加や波形の変化などのさまざまな重篤化が起こっていることも明らかとなった。これらの成果をまとめた論文はEpilepsy Research誌に受理され、解析を行うために考案した脳波連続測定下での薬物の連続投与装置は特許申請を行った。 てんかん発症と不安様行動の発現の関連をさらに明らかにするため行っていた、ピロカルピンモデルマウスを用いた実験については、不安様行動の発現とBDNFの発現に有意な相関があることが明らかとなり、この成果を纏めた論文についてもEpilepsy Research誌に受理された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] BDNF pro-peptide actions facilitate hippocampal LTD and are altered by the common BDNF polymorphism Val66Met.2015
Author(s)
Mizui T, Ishikawa Y, Kumanogoh H, Lume M, Matsumoto T, Hara T, Yamawaki S, Takahashi M, Shiosaka S, Itami C, Uegaki K, Saarma M, Kojima M.
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Journal Title
Proc Natl Acad Sci U S A
Volume: 112
Pages: E3067-E3074
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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