2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24240069
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鄭 雄一 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30345053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大庭 伸介 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20466733)
酒井 崇匡 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70456151)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 生体材料 / トランスレーショナルリサーチ / 人工骨 |
Research Abstract |
1.骨形成性低分子化合物の最適化と作用機序解析【分子作用機序の解析】平成24年度に最適化した化合物結合型ナノ磁性ビーズを用いて、LC/MSによる同定を開始し、同定分子の精製タンパク質を用いて低分子化合物との結合を確認。化合物の骨分化促進作用に寄与するか検証するため、遺伝子発現系を用いた機能獲得実験、siRNAを用いた機能喪失実験を行った。平成24年度に発現と局在を検討した転写因子群について、低分子化合物処理によるゲノムへの結合プロファイル追跡を開始。未分化間葉系細胞を骨形成性低分子化合物に曝露し、クロマチンを回収して各転写因子に対するクロマチン免疫沈降-シーケンス法を行った。 2.低分子化合物と第一世代人工骨との相互作用制御【低分子化合物搭載方法の検討】ひきつづき、搭載方法を検討した。 3.動物実験での検証【低分子化合物搭載人工骨の試作と埋植】テトラポッド型微小人工骨:α-TCP粉体を流動剤とともに微小射出成形して焼結し、高さ1mmのテトラポッド型微小人工骨の量産に成功。オーダーメード型人工骨の製造:骨欠損部のCTデータをもとに、インクジェット式粉体積層造形装置に出力し、インクヘッドからコンドロイチン硫酸ナトリウム水溶液をα-TCP粉体に噴射し硬化(水和反応)させることで、欠損部に一致する外部構造と自由に制御した内部構造を持つ生体適合性人工骨ができた。このようにして作製した第一世代人工骨に対し、2で最適化した方法で低分子化合物を搭載し、これを平成24年度に樹立したモデルに埋植を開始した。移植後、骨を採取し、放射線学的(単純X線、マイクロCTなど)、組織学的(HE染色、フォンコッサ染色、テトラサイクリンラベリングなど)、免疫組織学的(I型コラーゲン、BSP、オステオカルシン、BrdUなど)に評価を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1,2,3全ての課題において、ほぼ計画通りに進行しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
全てほぼ計画通りに進行しており、このままの予定で推進する。
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