2014 Fiscal Year Annual Research Report
知能化センサネットワークによる障害・高齢者の健康リスク管理技術の開発
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24240083
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Research Institution | National Rehabilitation Center for Persons with Disabilities |
Principal Investigator |
井上 剛伸 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 福祉機器開発部, 部長 (40360680)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
緒方 徹 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 病院(併任研究所) 障害者健康増進・スポーツ科学支援センター, センター長 (00392192)
二瓶 美里 東京大学, 新領域創成科学研究科, 講師 (20409668)
外山 滋 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 障害工学研究部, 研究室長 (50360681)
硯川 潤 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 福祉機器開発部, 研究室長 (50571577)
児島 宏明 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (80356980)
白銀 暁 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 福祉機器開発部, 研究室長 (90404764)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | クラウドシステム / ライフログ / せん断力センサ / 姿勢検知 / 音声処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,高齢者・障害者の健康リスクを多様なセンサ群によって監視し,健康阻害要因が顕在化する前に通知する知能化センサネットワークの開発を目的としている.本年度は,以下のセンサシステムの開発を進めると共に,全システムを統合し,住宅に実装することで,開発したセンサネットワークが健康リスクの管理に有用であることを実証した. (1) 高齢者の運動機能低下リスクに関する情報を得るためのセンサ:本年度は,主に精度の評価とシステム実装を行なった.高齢者の模擬生活音で評価した歩行イベント判定で85.9%,若年健常者の片足にアンクルウェイトを装着して歩行器障害を模擬したデータで評価した歩行バランス(非対称性)の判定で81.8%の精度が得られた. (2) 車椅子使用者の褥瘡予防センサ:本年度は距離センサ内蔵カメラにより除圧動作と通常動作を判別するアルゴリズムを改良するため,高齢者を対象に,「身体関節点群の相対位置と,臀部圧力の関係」を計測した.その結果,本システムを高齢者用に改良することができた. (3)せん断力センサ:センサ加工方法に改良を加え,厚さ0.7mm(昨年度末で0.8mm)のものを作製した.また,センサの信号を処理する回路に改良を加え,無線でノートパソコンにデータを送信できる様にした.以上の一連の開発により,センサを車いす上の患者に取り付けることで褥瘡発生リスクを警告するシステムの枠組みができあがった. (4) 車椅子利用状況モニタリングシステム:搭乗者にフィードバックするための転倒リスクの算出方法と,視覚化のための動画作成を行った.物理シミュレーションを用いた車椅子使用時の転倒被害算出手法の開発を行い,最終的に転倒の被害度についてはHIC(頭部傷害の度合い)から簡易傷害尺度スコアを算出し,視覚化の方法としては転倒事例を提示するためのシミュレーション動画を作成することができた.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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