2014 Fiscal Year Annual Research Report
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24241080
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
酒井 啓子 千葉大学, 法政経学部, 教授 (40401442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 恵美 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, フェロー (00535437)
松本 弘 大東文化大学, 国際関係学部, 准教授 (10407653)
松永 泰行 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20328678)
池田 明史 東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 教授 (30298294)
久保 慶一 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (30366976)
井上 あえか 就実大学, 人文科学部, 教授 (30388988)
五十嵐 誠一 千葉大学, 法政経学部, 准教授 (60350451)
横田 貴之 日本大学, 国際関係学部, 准教授 (60425048)
鈴木 絢女 同志社大学, 法学部, 准教授 (60610227)
増原 綾子 亜細亜大学, 国際関係学部, 准教授 (70422425)
末近 浩太 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70434701)
山尾 大 九州大学, 大学院比較社会文化研究院, 准教授 (80598706)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 地域間比較研究 / 国際研究者交流 / 軍 / 比較政治 / 民主化 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度においては、アンカラ(トルコ)で実施された世界中東学会(WOCMES、8月17-24日)に参加し、二つのパネルに連携研究者、研究協力者の研究報告を行った。Contentious Politics Approaches to MENA Conflicts and Institutional Changeのパネルでは、H.ダルウィッシュ(連携研究者)、ムハンマド・アブディン、南部真喜子(ともに研究協力者)が研究発表を行い、Bridging both Endsof the 'Eastのパネルでは臼杵陽(研究協力者)が'Japanese Attitudes towards the Middle East from a Historical Viewpointとの報告を、また海外研究協力者のKim Joong Kwan(Dongguk University) がThe Multi-Cultural Phenomenon in the Life of Muslims and Modern Dynamism?との題での研究報告を行った。 9月には公開ワークショップ「「混迷するイラク政治とイスラーム国の行方」を開催、分担者の山尾大と松永泰行による報告を基調に、外部講師を交えて「イスラーム国」問題に関する総合的討論を行った。その成果は、山尾大・吉岡明子編「「イスラーム国」の脅威とイラク」(岩波書店)として出版された。さらに混迷するイラク情勢については平成27年3月に新進気鋭のイラク研究者Fanar Haddad氏をシンガポールより招聘し、公開国際ワークショップSectarianism and Contemporary Iraqi Politicsを開催、山尾、酒井が報告を、松永、末近がコメンテーターを務めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本科研の研究目的の中心である軍の政治的役割に関する議論については、年五回開催した研究会で各分担者による研究報告発表がなされ、着実に研究が進められた。 加えて、2014年後半からシリア、イラクで「イスラーム国」が台頭するなど、いわゆる「アラブの春」を経験した国々の国家破綻状態が域内の安全保障に多大な脅威を与えるようになったことから、軍の政治的役割に加えて、シリア、イラク、リビア、イエメンなどでの治安悪化の背景を論ずる研究会、講演会を実施し、当初の目的以上の研究活動を進めた。特に、サウジアラビアによるイエメンへの軍事攻撃、エジプトによるリビアにおける「イスラーム国」系組織への空爆、さらにはアラブ連盟によるアラブ合同軍創設の決定など、事態は急速に治安問題から軍事衝突へと傾斜している。こうした軍主導の地域政治の展開は、当初の研究目的を大きく超えて、新たな局面を切り開いている。こうした現状に対して分担者全員が積極的に分析に取り組んでおり、その点で本研究課題は当初の目的を超えた研究成果を生みつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、本科研事業の最終年に当たるため、その成果を和文での研究叢書として年度内に出版する。そのための出版打ち合わせ会議を年3~4回実施するほか、7月には各分担者による研究報告会を集中的に合宿形式で実施する。同時に、研究成果を英文でも発表する機会を設け、北米中東学会(11月、デンバーにて開催)などの他、国内外での英文での研究報告会(海外での場合、候補地としてシンガポールなどを想定)を実施する。 平成25年度に実施したカイロでのイラク戦争に関する国際シンポジウムの英文による出版計画が、同年発生したエジプトでの政変によって頓挫したため、それを改めて進めようとの交渉を、海外の研究協力者との間で進めている。そこには、上記にあげたような和文研究叢書の原稿や、平成26年度に実施した「イスラーム国」に関する国内での公開講演会や国際ワークショップの成果を反映させ、さらに充実した英文での国際的成果発信を具体化していく。
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[Presentation] Malaysia’s Neutral Strategy2014
Author(s)
SUZUKI, Ayame and Lee Poh Ping
Organizer
The International Conference: Malaysia, China, and the Asia-Pacific Region in the Twenty-First Century,
Place of Presentation
University of Malaya(マレーシア、クアラルンプル)
Year and Date
2014-10-29 – 2014-10-30
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