2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24241080
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
酒井 啓子 千葉大学, 法政経学部, 教授 (40401442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 恵美 早稲田大学, 付置研究所, 准教授 (00535437)
松本 弘 大東文化大学, 国際関係学部, 准教授 (10407653)
松永 泰行 東京外国語大学, その他部局等, 教授 (20328678)
池田 明史 東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 教授 (30298294)
久保 慶一 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (30366976)
井上 あえか 就実大学, 人文科学部, 教授 (30388988)
五十嵐 誠一 千葉大学, 法政経学部, 准教授 (60350451)
横田 貴之 日本大学, 国際関係学部, 准教授 (60425048)
鈴木 絢女 同志社大学, 法学部, 准教授 (60610227)
増原 綾子 亜細亜大学, 国際関係学部, 准教授 (70422425)
末近 浩太 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70434701)
山尾 大 九州大学, 比較社会文化研究科(研究院), 准教授 (80598706)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 政軍関係 / 市民社会 / 中東 / アジア / 軍事組織 / 民主主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究期間の最終年度となった2015年度は、中東(イラク、レバノン、イラン、イスラエル、イエメン、エジプト)、南アジア(パキスタン)、東南アジア(インドネシア、フィリピン、マレーシア)、南東欧(バルカン諸国)のそれぞれの事例に関して分担者が実行してきた研究の成果を書籍として出版すべく、成果報告書の企画・編集を進め、2016年3月には晃洋書房から「途上国における軍・政治権力・市民社会--21世紀の新しい政軍関係」との書名で、出版した。編集過程では分担者間で十分な議論を重ね、とりわけ7月には北大で研究成果報告会を開催した。そこでは既存の政軍関係の議論が軍と政治権力の2者間関係に焦点を絞って論じられてきたのに対して、21世紀に入って以降はそこに市民社会の要素が加わり、「新たな政軍関係」ともいうべき状況が生れていることが明らかになった。そのうえで、政治権力と軍の関係に光を当てた第一部には分担者の鈴木(恵)、井上、松本、久保、山尾、末近に加えて、本研究分担者に含まれていないタイの事例を玉田芳史(京大)氏に執筆いただき、第二部には市民社会と選挙における軍の役割の位置づけを踏まえて、分担者の五十嵐、横田、増原、松永、鈴木(絢)が執筆した。代表者の酒井と池田は総論に位置付けられる第1、2章を担当した。 和文成果報告の取りまとめと平行して、学会報告など海外への発信活動も頻繁に行った。特に戦後民間軍事組織の跋扈が深刻化しているイラクの事例に関して、バスラ大学にてバグダード大学とともに共催した日本・イラク学術合同会議に代表者の酒井と分担者の山尾が参加し、同会議にて研究報告を行った。本合同会議は、在イラク日本大使館の協力も得、紛争経験国への学術支援の一環としても広く注目され、現地の大手日刊紙Azzaman紙に一面を使って会議特集が掲載されたのみならず、NHKの番組でも取り上げられて高く評価された。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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