2016 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on Development of images of Illustlated Biography of Prince Shotoku in Medival period
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24242007
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Research Institution | Tokyo National Museum |
Principal Investigator |
沖松 健次郎 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 室長 (30332133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 信二 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸部企画室, 室長 (00443622)
小林 達朗 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化財情報資料部, 室長 (10342940)
土屋 貴裕 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 主任研究員 (40509163)
瀬谷 愛 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 主任研究員 (50555133)
猪熊 兼樹 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, その他部局等, 研究員(移行) (30416557)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 聖徳太子絵伝 / 画像データベース / 聖徳太子伝暦 / 翻刻 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで、日本国内では詳しい情報が紹介されてこなかったボストン美術館(アメリカ)所蔵の「聖徳太子絵伝」について、詳細なデジタル撮影を行い、事績場面の分析など基礎的な情報整備を行った。また、ハーバード大学所蔵の聖徳太子絵伝の断簡1幅、同じく同大学所蔵の鎌倉時代の作になる聖徳太子二歳立像の調査、撮影も実施した。 同様に「叡福寺本」及び「四天王寺本」6幅本についても、詳細なデジタル撮影を実施し、画像情報の整備や事績場面の分析など、基礎的情報の整備を行った。 今回の調査対象作品のように、主要な作例や画像資料の少ない作例に関して高精細画像を整備し、事績内容を検討して場面ごとに分類することで、従来より詳細な事績分類を行うことが可能となった。また、描写内容についても、高精細画像で細部をよく観察検討することが可能となったため、新たな知見の発見にもつながることができた。 一方、絵伝の元となる聖徳太子伝各伝本の影印本からのテキスト翻刻を、今年度は『聖徳太子伝暦』万徳寺本および『正法輪蔵』金沢大学附属図書館暁烏文庫蔵本について進め、整備した。今までに翻刻した『聖徳太子伝暦』の光久寺本、岩瀬文庫本、国会図書館本、国立公文書館内閣文庫本、四天王寺本、醍醐寺本、輪王寺本などと合わせてデータベースを構築し、絵画作品の画像データとリンクさせることで、絵画作品の図様を典拠とともに検討し、図様継承や流布、転用などの研究や、描写された習俗・風俗の研究など、聖徳太子信仰を取り巻く諸要素のより掘り下げた研究の発展に寄与する基礎的情報を整えることができた。さらに、今後の博物館における聖徳太子絵伝の展示公開の際に、聖徳太子太子絵伝をわかりやすく理解するための解説文や解説パネルに活かすことができる。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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