2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24242029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
渡邊 昭子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (20293144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 潤 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (10349243)
長與 進 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (40172564)
山本 明代 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (70363950)
小山 哲 京都大学, 文学研究科, 教授 (80215425)
平田 武 東北大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (90238361)
中島 崇文 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 准教授 (90386798)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 西洋史 / 東欧ロシア / 史学史 / 社会主義期 / 国際研究者交流 / 歴史学 |
Research Abstract |
研究初年度である本年度においては、これまでの研究成果の確認、参加者各自の具体的な研究計画の作成、ならびに、基礎的かつ網羅的な文献調査を中心に研究を進めた。 5月に明治大学で開催された日本西洋史学会において、小シンポジウム「東欧ロシアの史学史」を開催し、東欧ロシア地域における歴史叙述の歴史に関するこれまでの研究成果を批判的に総括した。そのなかで、社会主義期の歴史学についての研究を深めることが必要であることを明らかにし、本研究の意義を確認した。 代表者、分担者、協力者のうち合計9人が現地に赴き、現地研究者と意見交換し、研究状況を調査して史資料を入手するとともに、各自の研究関心に沿って調査をおこなった。 12月に研究参加者による会合を開き、役割分担を再検討するなど、今後の研究計画を整理した。さらに、各自が初年度の調査結果を持ち寄り、今後の研究について意見交換した。社会主義期の歴史学を研究するための種々のアプローチやテーマについて検討した。歴史家の経歴を追うことや、国外との研究交流の状況、国内での学派や研究者集団の動向、研究組織・大学などの制度的配置、大学での歴史教育、歴史教科書・歴史学雑誌・歴史読み物などの変遷、何らかの出来事の位置づけの変化などが挙げられた。これらのテーマは、多岐にわたるが、相互に関連するものであること、さらに、各地域に共通するか、もしくは地域間で比較可能なものであり、情報の共有が重要であることも確認できた。 来年度には現地研究者を招聘して研究参加者と意見交換会を催すことを決め、人選を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請書に記載した初年度の研究計画はほぼ達成できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、毎年参加者を現地に派遣して調査研究を進め、定期的に研究会を開いて情報交換をおこない、最終的には研究成果を学会で報告し、活字にする。
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Research Products
(12 results)