2014 Fiscal Year Annual Research Report
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24242029
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
渡邊 昭子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (20293144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 潤 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (10349243)
長與 進 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (40172564)
中澤 達哉 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (60350378)
山本 明代 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (70363950)
小山 哲 京都大学, 文学研究科, 教授 (80215425)
平田 武 東北大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (90238361)
中島 崇文 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (90386798)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 西洋史 / 歴史学 / 東欧ロシア / 史学史 / 社会主義期 / 国際研究者交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、これまでの成果を踏まえてさらに文献調査を進めつつ、参加者各自のテーマ別の個別研究に重心を移して研究を進めた。 現地調査としては、代表者、分担者、協力者のうち9人がそれぞれの研究対象とする地域に赴き、現地研究者と意見交換し、研究動向を調査して史資料を入手し、調査をおこなった。また、協力者2人は米国で開催されたスラヴ・東欧・ユーラシア学会に参加し、研究の一部を報告するとともに、近年の研究動向を調査した。 また、現地調査として、昨年に引き続き、ハンガリー人協力者モルナール・ヤーノシュ氏が、ハンガリーの歴史家へのオーラル・ヒストリー・インタビューをおこなった。今年度は、協力的な1人の歴史家に対して、30回近くのインタビューをおこなうことができた。 11月には研究参加者による会合を開き、これまでの調査結果を持ち寄って報告し、意見交換した。各報告のテーマは以下の通りである。「継承諸国の初等学校歴史教科書にみる社会主義ユーゴスラヴィア」「(ポスト)社会主義ユーゴスラヴィアにおける「サラエヴォ事件」」「世紀転換期におけるエストニア人の政治的変容」「「戦後ポーランド史学」の舞台裏を覗く」「戦後ポーランド史学の「ソ連規格」化」「16世紀経済史における日欧資本主義革命説と東欧再版農奴制説の史学史的検討」「ブラチスラヴァ地名考」「「ソ連史」の再構成」「ビボーの1867年妥協・二重制時代ハンガリー史観と歴史家たち」「社会主義期の文書館資料の選別廃棄について」。この会合での議論をとおして、各地域の個別事例を、社会主義期の東欧ロシアという広い観点から検討し、比較対照して考察することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請書に記載した研究計画がほぼ達成されたため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、参加者を現地に派遣して調査研究を進め、定期的に研究会を開いて情報交換をおこない、最終的には研究成果を学会で報告し、活字にする。
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Research Products
(16 results)