2014 Fiscal Year Annual Research Report
Reconstruction of African History in Relation to the Global History
Project/Area Number |
24242037
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
竹沢 尚一郎 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 教授 (10183063)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 信三 南山大学, 人文学部, 教授 (00140012)
大稔 哲也 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10261687)
杉村 和彦 福井県立大学, 学術教養センター, 教授 (40211982)
北川 勝彦 関西大学, 経済学部, 教授 (50132329)
鈴木 英明 長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (80626317)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アフリカ史 / 交流史 / アフリカ考古学 / 経済史 / 無国家社会の歴史 |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度は、研究分担者や連携研究者、および研究協力者が数回の研究会を実施し、互いの問題意識の共有と相互理解に努めた。 研究代表者の竹沢は、研究分担者である鈴木英明や連携研究者である池谷和信と共に、東洋史が専門の羽田正東京大学教授らの主催する国際シンポジウムに出席し、グローバルヒストリーの観点からアフリカ史に関する研究発表を行った。竹沢は10世紀の中国製磁器が西アフリカまで伝えられていたこと、池谷は毛皮貿易と植民地支配の進展の関連性について発表した。さらに竹沢は、西アフリカマリ共和国で発掘に従事することで、一次資料の入手に努めたほか、その成果をフランスやベルギーの大学や博物館で発表し、現地の研究者と研究協力を実現した。 研究分担者である鈴木は、東アフリカのスワヒリ文明圏について、従来、中東地域からの影響が強調されてきたのに対し、アフリカ大陸と中東からの2つの文明の中間領域としてのスワヒリという視点を提示した。研究分担者である大稔哲也は、エジプトにおけるイスラームとコプト教との関係について新たな理解を求めるべく、文献研究に従事した。 研究分担者である坂井信三は、西アフリカにおいて国家をもたないで経済発展を実現したケースを取り上げ、国家をもたない社会における歴史研究の可能性について理解を深めた。研究分担者である北川勝彦は、南部アフリカにおける植民地以降の経済変化をたどると同時に、それが今日どのような社会経済的状況を作り出してきたかについて、理解を深化させた。 26年度中に、竹沢がこれまで行ってきた研究成果を、西アフリカマリ共和国の研究機関である人文科学研究所の機関誌の特別号として出版する予定であったが、出版社の技術的な問題により十分な質を確保できなかったため、研究費の一部を繰り越しし、日本で印刷・出版した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)