2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24244025
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 洋一郎 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 特任教授 (70144425)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森山 茂栄 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (50313044)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ダークマター / 暗黒物質 / 液体キセノン / 季節変動 / スーパーWIMPs / XMASS |
Outline of Annual Research Achievements |
PMTに起因する表面バックグラウンドを削減するための改修作業が終了(平成25年末)した後、本年度は、測定器の調整を経て連続的なデータ収集を行っている。現在もデータ収集中であり、すでに1年分以上のデータを収集た。改修作業により、5keV以上で、表面バックグラウンドは1桁ほど減少した。この新規に収集されたデータを用いて、現在、信号の季節変化を手がかりとした低質量WIMPダークマターの探索を行なっている。また、より低いバックグラウンドレベルでの探索が可能な、検出器の中心部の有効質量を用いた解析も実行中である。また、コミッショニングランの時に間欠的に収集されたデータを用いて、非弾性散乱を用いたダークマターの探索と、Bosonic super-WIMPsの探索結果を論文にした。特にBosonic super-WIMPsの論文は、Physical Review Letter誌のEditors' Suggestionに選ばれ、高い評価を得た。 Bosonic super-WIMPsは、Warm Dark Matterの一種であり、thermalに生成されたと考えることができる。検出器のターゲット物質とは、光電効果に類する反応をおこし、質量に相当するガンマ線を生成する。これは、XMASS実験にとって観測のしやすい信号である。166日分のデータを用い、有効質量を41kgに制限することにより、世界最良のバックグラウンドのレベルを実現することができた。 40keVから120keVの範囲で探索をおこない、その範囲で、Bosonic super-WIPMsが、ベクトル粒子の場合にDark Matterのすべての成分であるという可能性を否定した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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