2014 Fiscal Year Annual Research Report
歴史的都市景観に関するユネスコ勧告をめぐる国内法整備に関する研究
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24246099
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西村 幸夫 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (20159081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野原 卓 横浜国立大学, 都市イノベーション研究院, 准教授 (10361528)
永瀬 節治 和歌山大学, 観光学部, 講師 (10593452)
鳥海 基樹 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (20343395)
宮脇 勝 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30280845)
中島 直人 慶應義塾大学, 環境情報学部, 准教授 (30345079)
遠藤 新 工学院大学, 建築学部, 准教授 (40292891)
桑田 仁 芝浦工業大学, デザイン工学部, 准教授 (50276458)
阿部 大輔 龍谷大学, 政策学部, 准教授 (50447596)
岡村 祐 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (60535433)
鈴木 伸治 横浜市立大学, 都市社会文化研究科, 教授 (80272368)
坂本 英之 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 教授 (90275082)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 歴史的都市空間 / 景観法 / 歴史まちづくり法 / ユネスコ / 都市景観 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は3つの研究部門から成っている。すなわち、①「歴史的景観」の思想を明らかにする国際的視点での研究、②「歴史的都市景観」の法的規制に関する研究、そして③「歴史的都市景観」の日本の法制度への導入方法に関する研究である。 平成24年度には①の研究部門を軸に、②の研究部門の導入調査を行った。続く平成25年度は、研究会を継続させつつ、主力を①から②の研究部門に移し、具体的な法規制の実態調査を行った。具体的には、ニューヨーク、マルセイユ、ロンドン、シュツットガルト、フローニンゲン、バルセロナの調査を行い、各都市における「歴史的都市景観」保全のための法規制の概要について、『季刊まちづくり』第41号(平成26年1月号)において大規模な特集を組んで発表した。平成26年度は、②の研究部門に関した各メンバーの国別研究は並行して進めながらも、研究の主力を次第に③の日本での法制度導入可能性の議論へと移行してきた。特に景観法と歴史まちづくり法による景観保全整備施策に次なる方向性を示すために、これまで文化財行政の中で着実に実施されてきた伝統的建造物群保存地区の施策の長所を学び、これと景観法的な施策の統合的な運用の中に「歴史的都市景観」保全の方策の可能性を見いだすべく研究を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各国別の分担作業であるため、各メンバーの進捗状況にアンバランスが生じやすいため、それを避ける意味で、大学院の輪講形式で各メンバーの研究成果を順番に講義として担当してもらった。そのおかげで、まとまった成果が順調に出てきている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度の平成27年度は、それまでの成果をとりまとめるための連続講座を内部で実施し、その結果を一般書として編集し、まとまった規模での出版を行う予定である。
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Research Products
(15 results)