2016 Fiscal Year Annual Research Report
Quantitative evaluation of zooplankton production by optical plankton observation system
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24248032
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山口 篤 北海道大学, 水産科学研究院, 准教授 (50344495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤森 康澄 北海道大学, 水産科学研究院, 教授 (40261341)
今井 一郎 北海道大学, 水産科学研究院, 特任教授 (80271013)
Lindsay Dhugal 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海底資源研究開発センター, 主任技術研究員 (80344282)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 動物プランクトン / アロメトリー式 / 生産量 / 海洋生態系 / カイアシ類 / バイオイメージング / 画像解析 / 全球スケール |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は2016年7月2日~8月10日にかけて、米国沿岸警備隊所属の砕氷船「Healy」号による北極海チャクチ海への航海に参加した。航海首席研究者は画像イメージング技術に関する第一人者である、米国アラスカ大学フェアバンクス校のRussell R. Hopcroft教授で、航海は「Hidden Ocean 2016: Chukchi Borderlands」という名前で、無人潜水機(remotely operated vehicle: ROV)、ビデオプランクトンレコーダー(VPR)、フランスで開発されたUnderwater Vision Profilerなど、最新式の画像解析機器をふんだんに用いた航海であった。北極海は表層から深海まで水温躍層が発達せず、深海性動物プランクトンが表層にまで分布する、特殊な環境であるため、深海性のクラゲ類などが表層付近にまで分布していた。本研究課題では、これまで地中海、南大洋および北太平洋で画像解析を行ってきたが、最終年度である2016年の夏季には最も高緯度な北極圏にまでおよぶ画像データを取得することが出来た。同航海には、日本から3名の乗船(研究代表者の山口、研究分担者の海洋研究開発機構のリンズィーと、その指導学生)があり、得られた画像データに基づき海域間比較を行い、全球的な動物プランクトン生産量推定ネットワークを構築した。 本研究に基づく研究成果として、平成28年度には査読付き原著論文を9報、査読なし原著論文を3報、国際学会での発表3件、国内学会での発表6件を行った。これらの研究成果のうち、動物プランクトン各分類群の体サイズからバイオマス(湿重量、乾重量、炭素及び窒素量)の推定を行うアロメトリー式を発表し、さらに高緯度域で特徴的な、油球を蓄積するカイアシ類について、油球蓄積がバイオマスに与える影響を明らかにした内容が最も重要であった。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(23 results)