2013 Fiscal Year Annual Research Report
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24249048
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
福田 恵一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (20199227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 隆秀 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (00383894)
田部井 亮太 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (20573322)
助川 博章 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (60535607)
宗形 昌儒 慶應義塾大学, 医学部, 研究員 (40445284)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ストレス心筋症 / 神経伝達物質 / 脳心連関 / カテコールアミン / サイトカイン / 炎症 / 臓器連関 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、特殊な痙攣を誘発することによりたこつぼ心筋症を発症するラット・マウスモデル(出現性65%)を開発し、心エコーによる観察には、専用のVevoエコーを使用し、多心拍重ね合せのslow motion画像モデルを用いることにより、非侵襲的に上質の心エコ ーの動画画像を利用した客観性の高い評価法を確立した。 これまでに、偽狂犬病ウイルスを用いて、左室心尖部を支配する交感神経の中枢経路を解析した結果、注入された物質は左室心尖部、交感神経節後神経、左側の星状神経節を介し、延髄、扁桃体、視床下部へと伝播していた。これより左室心尖部を支配する交感神経中枢が同定可能となった。 さらに、交感神経中枢部におけるDNAマイクロアレイによりCCl2が優位に上昇していることを確認した。さらに、トランスクリプトーム解析によりc-fos等の急性期蛋白群の増加を見出した。また、たこつぼ心筋症モデル動物の心筋および星状神経節の免疫染色よりNPY(ニューロペプタイドY)の発現が観察された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
普遍的なモデル動物の確立がこれまでの大きな課題のひとつであったが、本研究では痙攣誘発性の心機能障害モデルの作成に成功した。このモデル動物を用いて、交感神経中枢神経細胞を介した心機能障害のメカニズムの解明が可能となり、具体的には炎症細胞の浸潤 、さらには、交感神経遠心路を介した中枢から心臓に至る経路においてNPYというペプチドホルモンの発現を認め、これまでにない知見が得られている。また、これらの成果を国際学会等に発表するなど業績面での進展も順調であると評価している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで得られた成果から、さらなる分子生物学的なメカニズムの解明のため、病態に関与している物質を脳内に直接注入する実験や 遺伝子組み換え動物による機能の解析などを予定している。また、培養心筋細胞を用いて関連物質が心筋細胞に与える影響などを詳細 に評価し、ストレス負荷時に誘発される心機能障害の機序を解明する予定である。さらに、これまでの成果をまとめ、論文化することも目標に、合理的かつ論理的な実験の遂行を推進していく予定である。
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[Presentation] 心臓交感神経から心臓病を診る2014
Author(s)
金澤英明、木村謙介、荒井隆秀、福田恵一
Organizer
第35回日本循環制御医学会総会(招待講演)
Place of Presentation
九州大学医学部百年講堂
Year and Date
2014-07-04 – 2014-07-05
Invited
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[Book] 循環制御2014
Author(s)
金澤英明、木村謙介、荒井隆秀、福田恵一
Total Pages
201-202
Publisher
小玉株式会社出版部
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