2013 Fiscal Year Annual Research Report
グリアの動態変化に及ぼす全身麻酔薬の作用~麻酔メカニズムの統一化に向けて~
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24249077
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
真下 節 大阪大学, その他部局等, 名誉教授 (10110785)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 芳親 大阪大学, 学内共同利用施設等, 教授 (00174897)
下瀬川 恵久 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30370258)
島岡 要 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40281133)
中江 文 大阪大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (60379170)
畑澤 順 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70198745)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 麻酔メカニズム |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は細胞レベルの検討においては、計画通り麻酔薬の細胞接着分子に対する影響を検討した。麻酔薬がインテグリンの活性化をアロステリック抑制する知見を得た。 個体レベルの検討では、脳内のグリア細胞の代謝をを測定する目的で、FDGーPETとAcetatePETの撮像を行った。各群有効データ6匹ずつであった。その解析の検討において、全脳レベルの検討では、6匹ずつでの検討でも浅麻酔・深麻酔の間でFDGーPETとAcetate-PETのいずれも有意差を認めた。しかし、脳内各部位のどの部位により影響が強いかが重要と考え、その解析を試みたが、解像度の比較的低めなPETの特徴から、6匹ずつの検討は不十分との検討に至り、各群4匹ずつを目標にAcetatePETのみ再撮像を行った。現在解析検討中である。本実験により特にグリア細胞の活動の抑制されている部位が明らかになれば、それ自身が大きな成果であると共に、脳内ネットワークの異常を明らかにする次の段階において、どの部位がハブとなる可能性があるかどうかの有力な手がかりとなり得る重要な知見を得ることが出来る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は計画通り麻酔薬の細胞接着分子に対する影響を検討した。 麻酔薬がインテグリンの活性化をアロステリック抑制する知見を得た。また、画像取得を終了できたので、おおむね順調と考える。
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Strategy for Future Research Activity |
麻酔薬の細胞接着とインテグリン活性化に与える影響を引き続き検討する。 画像解析を進め更なるメカニズム解明に向けて、準備を行う。
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