2012 Fiscal Year Annual Research Report
リラクセーション法指導者養成教育プログラムの構築と評価
Project/Area Number |
24249095
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小板橋 喜久代 群馬大学, その他部局等, 名誉教授 (80100600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳 奈津子 群馬大学, 保健学研究科, 講師 (00292615)
荒川 唱子 福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (30291561)
定方 美恵子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00179532)
小山 敦代 明治国際医療大学, 看護学部, 教授 (10290090)
近藤 由香 信州大学, 医学部, 准教授 (00369357)
山田 晧子 明治国際医療大学, 看護学部, 教授 (00261678)
内山 美枝子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (10444184)
桐山 勝枝 群馬大学, 保健学研究科, 助教 (70412989)
荒木 大治 明治国際医療大学, 看護学部, 助教 (60587509)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | リラクセーション法 / 指導者養成 / e-learning / 体験学習 / 看護専門職講座 |
Research Abstract |
本研究の目的は、群馬大学を拠点に、福島・新潟・長野、京都の各大学を拠点にして、臨床看護師のためのリラクセーション法の習得と指導の体験を得ることを目指した講座の開催の準備・環境を整えることである。この講座を通して、リラクセーション法を臨床で指導・活用できる人材を育成することを目指している。講座の運営の準備、連携の取り方についての調整、教材開発を行うことを目標とした。講座の運営で主要な教材となるe-learning教材(コンテンツ)の18単元の制作、および、書籍教材である「リラクセーション法入門」の編集・出版を計画した。コンテンツの制作に当たっては、段階的に学習を進めていくためのレベルの目的と構成、おのおのの単元内容の精選、具体的なリラクセーション技法を体験するための方法の提示、活用と適用を検討するための事例の検討と指導・評価のすすめ方、医療・看護場面に対応した適用、について十分に学習できるように工夫した。 また、テキスト教材は、それ自体が独立して活用できる内容であるが、コンテンツの単元内容と合わせて、副教材としても利用できる書物として編集した。現在の国内におけるリラクセーション法を使った研究の実績と具体的な事例についても取り上げた。さらに、リラクセーション法を自己学習するために欠かせないCD教材については、すでに筆者らが発行した練習用CDを活用することとし、受講生用に準備した。 以上の教材の整理を行った上で、平成24年10月以降に講座を開設する予定であったが、コンテンツ教材の開発、書籍の編集に加えて、講座の準備に予定以上の時間が掛かった。また1施設の担当者が24年度末で退職することになり、当初予定していた5つの拠点の確保が難しくなった。それらの事態に対処しつつ、計画時期よりも遅れて、平成25年2月に受講生の募集開始、4月末に受講生を確定し、5月から開講することに変更した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
連携する拠点大学でのテレビカメラを含む会議システムのための機器の選択と設置、テレビ会議システムを使ったe-learning学習環境の整備、コンテンツ教材18単元の新たな開発に向けた内容の精選、レベル毎の振り分けに多くの時間を費やすことになった。さらに講座日程の調節や、担当者間の連携についても、十分に慣れて調整ができていることが必要であり、当初予定していた10月以降での講座の開設は大変無理なこととなった。講座開設までの準備期間の見積もりに、無理があったと考える。 さらにその後、拠点の責任者のうちの1名が、平成24年度末で退職の予定となり、拠点大学の連携のあり方の再調整、指導上の問題が生じた。しかし、研究協力者としてその後も継続して関われることが確認されている。受講生の募集が当初予定した時期よりも遅れることになったが、コンテンツおよびテキスト教材(書籍)の準備のめどがついたことから、受講生の募集を開始した。今後の講座の運営が順調に行えると予測されることから、当初目的を達成するために十分に対応できる状態が調っているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、1年間の間にレベル1.2.3までの講座を順次開設する。講座の実質の期間は、5月から翌年3月までの10ヶ月間に及ぶ内容である。この間、受講生の自己学習の成果をmoodle上にレポート提出させ、指導者からフィードバックしていく。また定期的なテレビ会議により直接対面授業方式でのフォローアップを行い学びを深めると共に、受講生間の体験を共有し会う機会として活用する。受講生自身が、十分に、リラクセーション法を理解し、技法に精通するように体験を繰り返しながら身体学習を深めることが指導能力の基盤になるものである。そのところが重要な課題となると予測される。よって、セルフラーニングを目指しての学びを如何に深められるか、そのための支援を十分できる態勢を取り、講座を進めていく予定である。この1期生の講座運営を通して、開発したコンテンツ教材への評価、テキスト教材への意見およびe-learningとテレビ会議を使った今回の教育環境への評価を分析し、さらに講座の充実を図る事を目指す。
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Research Products
(1 results)