2012 Fiscal Year Annual Research Report
東日本大震災の経験に基づいた持続可能なセーフ・スクールモデルの創造
Project/Area Number |
24300226
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 健 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (90290692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
源栄 正人 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (90281708)
増田 聡 東北大学, 経済学研究科, 教授 (30231591)
村山 良之 山形大学, 教育実践研究科, 教授 (10210072)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 東日本大震災 / 学校安全 / 災害安全 / セーフスクール |
Research Abstract |
(1)「東日本大震災」における学校の被害と対応に関する実態の情報共有化 2012年5月12日~13日に開催された日本安全教育学会主催の研究集会南三陸ミーティング2012「東日本大震災から学ぶ学校安全と防災教育」の企画運営を行い,安全教育に関わる研究者や関係学協会との連携のもと,「東日本大震災」における学校の被害と対応に関する実態を把握し,その貴重な経験と教訓を広く共有化することができた。 また,研究集会の成果に基づいて,日本安全教育学会の機関誌である「安全教育学研究」の臨時号(東日本大震災特集)の発刊に発展した。 (2)「セーフ・スクール」に関する国内の先行事例の調査・分析 「セーフ・スクール」に関する国内の先行事例を現地調査し,災害安全に着目した学校安全と地域安全とを融合させた新しいセーフ・スクールモデルの予備検討を行うことができた。調査対象は,セーフ・コミュニティの認定市である神奈川県厚木市と青森県十和田市であり,セーフ・スクールの認定校である厚木市立清水小学校である。また,セーフ・スクール認定校ではないものの,学校と家庭・地域とが連携した安全教育を展開している十和田市立南小学校の現地調査も実施した。持続可能な活動とするための推進組織の必要性と有効性を確認することができた。 (3)「セーフ・スクール」に関する海外の先行事例の調査・分析 2012年11月28日~12月2日に開催された「第6回アジア地域セーフコミュニティ会議in豊島,同トラベリングセミナー箕輪町・小諸市」への参加,2013年3月2日に開催された「第3回アジア・太平洋学校安全推進フォーラム(大阪教育大学)」への参加を通し,アジア地域のセーフ・コミュニティやセーフ・スクールの実践事例と課題を把握することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
セーフ・スクールの海外認定校の現地調査が受け入れ先の都合で次年度に持ち越された以外は,初年度の研究実施計画の大部分を実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度から持ち越されたセーフ・スクールの海外認定校の現地調査の実現に向け,受け入れ先との日程調整を早期に進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
「直接経費次年度使用額」は,その大部分がセーフ・スクールの海外認定校の現地調査のための経費であるため,次年度(平成25年度)の研究経費と合わせて執行する。
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Research Products
(5 results)