Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
布施 泉 北海道大学, 情報基盤センター, 教授 (70271806)
中西 通雄 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (30227847)
中村 純 広島大学, 情報メディア教育センター, 教授 (30130876)
深田 昭三 愛媛大学, 教育学部, 教授 (50228863)
山之上 卓 鹿児島大学, 学術情報基盤センター, 教授 (00191370)
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Research Abstract |
本研究は,情報通信メディアが急速に普及している社会状況をふまえ,高等教育における情報倫理教育に関し,教材コンテンツ及び学習プログラムを設計・開発し,教材コンテンツの形態及び構成と学習効果について比較・分析することを目的としている。さらに,教材コンテンツを多言語(英・中・韓)化し,教材コンテンツ及び学習プログラムの有効性を国際比較する。平成24年度は,研究計画に従い,「準備・開発期」として,各種準備と教材開発を進めた。大学生に対する情報倫理に関する知識・技術・意識・行動の調査をもとに,学習者の知識・技術の取得状況と意識・行動に関する判断と理由付けとの関連性を分析し,コールバーグの道徳性発達理論による分類の可能性について検討した。教材を,基礎知識把握型,発達段階確認型,発達段階深化型に分け,後者二つに関しては,ジレンマが生ずる題材とその学習効果について検討した。さらに,合意形成のあり方に関する題材についても検討した。教材コンテンツの形態については,ビデオ,・テキスト,音声,マンガ・絵本といった多様な形態について,これまでは,ビデオ教材をもとに,他の形態を開発してきたが,マンガ・絵本教材を出発点とする教材の開発についても検討を行い,マンガ及びシナリオライターの専門家から専門的知識の提供を受け,教材開発を進めた。国際化に対応すべく,これまで開発した教材の多言語化,とくに,教材テキストの英語翻訳及び韓国語翻訳を進め,また,研究協力者の韓国高麗大学の李教授等の協力を得て,教材に関する調査を進めた。教材の学習効果をより正確に把握するために,視線分析装置を導入し,分析を開始した。これらの予備的調査・分析及び開発に基づき,次年度以降の研究を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「準備・開発期」として,教材の学習効果に関する調査・分析を進め,教材コンテンツ形態についての検討を進め,教材シナリオの作成,国際協力のもと,多言語化と国際的な調査を進めることができた。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度に,大学ICT推進協議会により情報倫理ビデオ教材が製作されており,これをふまえ,効果的に教材コンテンツの開発を進めるべく,学習効果の調査・分析に基づき,開発する教材コンテンツ及び開発方法について見直し,ビデオ教材のみならず,マンガ・絵本教材等の多様な形態での教材コンテンツ及び学習プログラムの開発を進め,ビデオ教材化は,平成25年度に行うこととした。
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