Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉崎 静夫 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20116130)
堀田 龍也 玉川大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (50247508)
野中 陽一 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (10243362)
永野 和男 聖心女子大学, 文学部, 教授 (60107224)
生田 孝至 新潟大学, 本部事務局, 理事 (20018823)
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Research Abstract |
本研究は,教育工学的アプローチに基づく新しい教師教育研究について,その理論を「整理」するとともに,その実践を「集約」するという,「俯瞰的研究」に関するプロジェクトである。そのために,本研究では,「教育工学的な視点に基づく教師教育ハンドブック」を開発し,その内容・構成等の妥当性・有効性に関する評価を行う。 平成24年度,まず6月に,研究代表者及び同分担者が集い,研究目的や研究計画を再確認した。その後,1)理論整理のための文献研究(担当:吉崎・生田・木原・中山),2)国内の事例の収集(担当:堀田他10名),3)海外の事例の収集・整理(担当:野中・小柳・田中等)という3つのグループに分かれて研究活動を展開した。1)については,国内外の教師教育関係の論文を収集し,教員養成や現職教育に関する研究動向を明らかにした。その結果,我が国の教育学関係の他の学会においても,教師教育に関する論文,とりわけ実践的な研究に関する論文が少ないこと,「教師教育者」に関する理論的・実践的研究が台頭していることなどが明らかになった。2)については,教師のアイデンティティやレジリエンスを視野に入れた教員養成カリキュラムの開発事例,専門的な学習共同体の構築に資する校内研修の事例等を各担当者が2事例程度収集した後,それらを共通の枠組みを用いて整理した。3)については,英国や米国,そして中国における教師の力量の(再)概念化(アイデンティティ,コミットメント,レジリエンス等の強調),それらを踏まえた教員(養成)スタンダードの開発と運用,さらには,専門的な学習共同体構築のための手順やリーダーシップについて,現地の高等教育機関を訪問し,聞き取り調査を実施した。 その結果,「教師教育者」の育成,大学と学校や学校間のパートナーシップ等に関する好事例を把握できた。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究分担者の1人が急逝したこと,海外旅費が予定よりも安価であったことから,学術研究助成基金助成金に余剰が生じた。研究計画調書作成時に比べて,交付申請書作成時は,海外の大学や学校現場の視察人数をおさえてあるので,当初計画に近い形で海外旅費を執行することを計画している。
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