2015 Fiscal Year Annual Research Report
自己内対話と他者対話の同型性に着目したメタ思考能力育成支援ツールの開発
Project/Area Number |
24300288
|
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
瀬田 和久 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (50304051)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 満 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (80212786)
小尻 智子 関西大学, 工学部, 准教授 (40362298)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | メタ思考 / オントロジー / 自己内対話 / 学習支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
メタ思考は暗黙性、潜在性、状況依存性が強い暗黙知である.自らの思考プロセスを外化し共同思考を通じてこれを相対的に捉え,思考のあり方への気づきの積み上げを促すことで,暗黙知ベースへの内面化へと導くオントロジーを構築する.そして,このプロセスを支えるツールを整備した.このことにより,以下の3つの課題の軽減に寄与したと考えている.課題 (1) 表出化の難しさ: 自己内対話は潜在的である,表現の基礎になる概念体系の欠如が,メタ思考に関する知の交流を本質的に難しくしている.課題 (2) 内面化の難しさ: 他者の内的思考は観察できない.共同思考でメタ思考的発言が表出化されても,メタ思考実施の暗黙的ノウハウの内面化を難しくしている. 課題 (3) カリキュラム策定の難しさ: 認知心理学的知見に基づくメタ思考教育の試みは認知心理学の専門家によりなされている[a].非専門家には心的過程の構成概念が共有されていないためカリキュラムの構成意図の理解が難しく,その共有・実践を難しくしている.
より具体的には,以下の研究成果を得た.
1.オントロジーの構築:実践と理論の両面からアプローチしてメタ思考とその教育を特徴付ける概念基盤を構築し,自己内対話と他者対話の同型性を計算機が意味理解可能な形で明らかにした.2.ツールの開発:1で構築したオントロジーを組み入れる形で,共同思考の振り返りツールを開発した.そして,実践知リポジトリを開発しその有用性を明らかにした.3.オントロジーとツールの有用性評価:共同思考プロセスの変容を分析し,構築したオントロジーとツールの有用性を評価した.先行研究で開発した半構造化インタビューにより,メタ思考力形成と意識変容プロセスを調査した.結果として,メタ思考への意識付けがなされ,他人が行うメタ思考の推察活動が他者との議論においても活性化することが示唆された.
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(4 results)
-
-
-
-
[Presentation] Quality of LOD based Semantically Generated Questions2015
Author(s)
Corentin Jouault, Kazuhisa Seta, Yuki Hayashi
Organizer
The 17th International Conference on Artificial Intelligence in Education (also Lecture Notes in Artificial Intelligence (LNAI), Vol. 9112)
Place of Presentation
Spain Nationa University for Distance Education (Madrid, Spain)
Year and Date
2015-06-22 – 2015-06-26
Int'l Joint Research