2015 Fiscal Year Annual Research Report
生物毒素に対する分子認識素子の創製と効果的な除染法の開発
Project/Area Number |
24310125
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Research Institution | National Research Institute of Police Science |
Principal Investigator |
瀬戸 康雄 科学警察研究所, 法科学第三部, 部長 (10154668)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮口 一 科学警察研究所, 附属鑑定所, 鑑定官 (10370884)
鵜沢 浩隆 国立研究開発法人産業技術総合研究所, ナノ材料研究部門, 上級主任研究員 (60356566)
柘 浩一郎 科学警察研究所, 法科学第三部, 主任研究官 (90356204)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | テロ対策 / 分子認識 / 機器分析 / 生物毒素 |
Outline of Annual Research Achievements |
表面プラズモン共鳴分析法で、GEヘルスケア製Biacore T-100装置を用いて、リンカーの長さが異なるC1、CM3、CM5、CM7センサーチップを固定化チップとして、抗黄色ブドウ球菌腸毒素B(SEB)マウスモノクローナル抗体(アブカム製ab190465)を固定化したセンサーチップにSEBをアプライし、また反対にSEBを固定化したセンサーチップに抗体をアプライして得られるセンサグラムを解析して、ka(1/Ms)、kd(1/s)、Rmax(RU)を求めた。短いリンカーのC1チップの場合、固定化方式によりKD値、Rmax値に大きな差が認められなく、Rmax値は数十Uであった。リンカーが長いCM3、CM5、CM7のチップの場合、Rmax値は数百U以上と高く、アナライト重量に反して抗体を固定化した場合の方が高かった。KD値は、SEBを固定化した場合の方が100倍程度以上低かった。毒素吸着性担体を作製するに当たって、リンカーの設計を考慮する必要がある。 還元末端側にアジド基を有するラクトース誘導体およびガラクトース誘導体について、クリックケミストリー法を用いた糖導入法を開発した。あらかじめアルキン基を導入したカルボン酸修飾シリカモノリス担体について、マイクロ波照射下で2種類の糖誘導体を導入し、遠心チップフィルター(固定化糖0.015 mmol)とした。リシン擬剤RCA120を用いて吸着能を評価(素通画分のタンパク定量)したところ、いずれの糖リガンドにおいてもほぼ定量的にRCA120(0.015 mg)を吸着した。リシン実剤についての吸着評価(素通画分のELISA定量)を行ったところ、いずれの糖リガンドにおいても、0.1 mgのリシンを定量的に吸着し、0.2 mgのリシンを破過した。モノリスのスケールを上げることにより、吸着するリシン量を増加させることが可能であり、リシンの吸着除染フィルターの作製に重要な知見となった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)