2014 Fiscal Year Annual Research Report
ヘアピンプライマーPCR法を用いたウイルスの高感度検出法に関する研究
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24310165
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
武井 史恵 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 准教授 (30252711)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 遺伝子検出 / PCR / 蛍光分子 |
Outline of Annual Research Achievements |
蛍光強度増加型HP-PCR法への改良による検出の高感度化
へアピンプライマーPCR法はPCR前には蛍光が大きく、PCR後には蛍光が減少する蛍光減少型の検出系である。更なる検出感度の向上を狙って、蛍光の増大型の検出系の構築を行い、RNAウイルスの検出を行った。直接DANPがDNA上に共有結合したDNAをポストモディフィケーションによって合成した。DANPの隣接位にはグアニンが来るように配列を設計し、PCR前には隣接塩基のグアニンによって消光しているが、PCRが進行するにしたがって、グアニンとDANPの距離が離れるために蛍光が増大する原理を使った。この蛍光強度増加型のプライマーを合成してPCRを使った遺伝子検出を行うと、PCR前には蛍光強度が弱く、PCR後には強い蛍光増大型の検出法になることがわかった。またこの方法と、既に知られているTaqMan法と比べたところ、ほぼ同じくらいの検出感度を有することが明らかとなった。さらにウイルスの検出に応用すると、この方法で逆転写からPCRまでOne-stepの検出が可能であることを見出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
特別な修飾をしたDNAの合成をする人が見つからず、合成を独りで行う必要があったため、合成法の開発、そしてその特性を調べるために時間がかかり、若干遅れが見られた。
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Strategy for Future Research Activity |
特に研究計画の変更は無い。新たな蛍光分子の開発を目指して、合成を行う。有機合成ができる人を引き続き探す予定であるが見つからない場合は、研究室の学生の協力を仰ぎながら、合成を行う。また、分子の設計が明確であるので、計算等も多用して、効率的にDNAに結合する分子の合成を進めて行く予定にしている。 さらに、今回は共有結合でDNA上に蛍光分子を結合したプライマーを使ったが、合成が大変なため、新たな方法の開発を行う。
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Causes of Carryover |
今年度は合成をできる補助員をさがしたが、補助者が見つからず、その分の人件費に余りが出た。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
引き続き蛍光分子の合成を行うため、合成のできる人を雇用する。その雇用費用として、補助金の繰越し金を当てる予定である。
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[Presentation] Toward new FET devices detecting DNA2014
Author(s)
Rajiv Kumar Verma, Akiko Michikawa, Norhayati Binti Sabani, Fumie Takei, and Kazuhiko Nakatani
Organizer
3rd imec Handai International Symposium
Place of Presentation
大阪
Year and Date
2014-12-12 – 2014-12-12
Int'l Joint Research
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