2014 Fiscal Year Annual Research Report
南アジア諸語イスラーム文献の出版・伝播に関する総合的研究
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24320017
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
東長 靖 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (70217462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田辺 明生 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (30262215)
井上 あえか 就実大学, 人文科学部, 教授 (30388988)
小杉 泰 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (50170254)
松村 耕光 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (60157352)
山根 聡 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (80283836)
今松 泰 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, その他 (80598938)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 南アジア / イスラーム / 出版文化 / 近現代 |
Outline of Annual Research Achievements |
事業3年度目にあたる本年度は、南アジア諸語イスラーム文献のデータベース構築を積極的に推し進めた。具体的には、約4千件のデータをすでに公開することができた。本データベースは、時空間検索機能を備えたものであり、画期的なものと自負している。全体では2万件を超えるデータベースの構築を目指している。 研究会は6月と2月に、研究分担者・協力者自身による発表を行い、これまでの研究成果を共有した。具体的には、6月6日に井上あえかがアキール文庫のパキスタン独立運動関連文献について報告を行うとともに、データベースの詳細について検討を行った。また、2月13日には松村耕光がアキール文庫所収のウルドゥー文学関連文献について報告を行い、アキール文庫の元来の所有者であるモイーヌッディーン・アキール博士を招いて、アキール文庫の特質についてご報告を頂き、全員で討論を行った。同時に、この研究にかかわる研究会を、7月28日、9月27-28日、10月3日、10月5日、3月2日に開催した。 国際的発信については、8月にトルコ・アンカラで催された第4回中東研究世界大会に東長が別経費を用いて参加し、“The Vicissitudes of Sufi Movement in the Society: Past and the Present”と題するパネルにおいて、本研究の成果を踏まえて、コメンテータを務めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、南アジア諸語イスラーム文献に関するデータベース構築の作業を軌道に乗せ、4千件余りのデータをすでに公開している。南アジアのイスラーム文献出版・伝播の状態を調べることができるように、時空間検索機能をもったデータベースであり、トップページの「時空間検索」ボタンを用いることにより機能するようにしている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通りに研究は進捗しており、データベースのデータは着実に増えつつある。最終的には2万件を超えるデータを集積することを目指している。研究費の相当部分は、この目標のために使用される。データベースはすでに電子的に公開しているが、これを冊子の形で公開することも検討している。
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Causes of Carryover |
本年度はデータベース構築を推し進めたが、翌年度のデータベース構築に、より多くの人件費を確保しておくべきだと考えたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の補助金だけでは、データベース構築にかかる費用を十分に賄えないと想定されるため、繰越金をあわせて使用する。
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Remarks |
現在約4000件のデータを載せている。最終的には2万件を超える予定。
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Research Products
(15 results)