2015 Fiscal Year Annual Research Report
南アジア諸語イスラーム文献の出版・伝播に関する総合的研究
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24320017
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
東長 靖 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (70217462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田辺 明生 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (30262215)
井上 あえか 就実大学, 人文科学部, 教授 (30388988)
小杉 泰 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (50170254)
松村 耕光 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (60157352)
山根 聡 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (80283836)
今松 泰 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, その他 (80598938)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 南アジア / イスラーム / 出版文化 / 近現代 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の本年は、平成25年度から取り組んできたデータベース構築作業を完成させ、日本語ページ、英語ページの両方を一般に公開した。これは、出版物がいつどこで作られたかを示す時空間検索機能を備えており、総計約2万点にのぼるデータを活用することができるものである。このデータベースを元に、計画調書に掲げた次の3つの問いに対して、現時点での見通しを得ることができた。 第一の問いは、出版文化が生じることによってペルシア語・アラビア語などからウルドゥー語へと主役が移る際に、いかなる文献がウルドゥー語をはじめとする南アジア諸語に翻訳され、出版されたのか、ということであった。これに関しては、宗教書や物語文学が代表的なものだということが明らかになった。第二の問いは、どの出版社でいかなる南アジア・イスラーム文献が、南アジア諸語のうちのどの言語を使って出版されてきたのか、そしてそうした印刷所はだれが担っていたのか、そうした出版物は何を対象としているのか、であった。上記データベースに時空間検索の機能を備えることにより、個別の事例を調べることが可能となった。第三の問いは、19世紀初めから出版されてきた南アジア諸語イスラーム文献は、どこに流通したのか、であった。これについては、東南アジアが最も多く流通した地域であるが、ほかにもアラブ諸国や東アフリカなどが含まれることが判明した。 研究会、セミナーは、6月、11月、1月、2月、3月に開催した。これらに基づくこの4年間の研究成果は、『イスラーム世界研究』における特集「南アジアイスラーム文献の出版・伝播2」(第9巻、2016年、113~197頁)および『京都大学所蔵アキール文庫イクバール関連文献カタログ』(京都大学イスラーム地域研究センター、2016年、186頁)として公開した。上述の3つの問いとそれに関する考察も、そこでよりくわしく述べられている。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)