• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2015 Fiscal Year Annual Research Report

遷移確率に基づく第二言語処理能力発達理論構築のための基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 24320105
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

杉浦 正利  名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (80216308)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2016-03-31
Keywords遷移確率 / 視線計測 / 学習者コーパス / 予測可能性 / 言語処理能力
Outline of Annual Research Achievements

英語学習者および英語母語話者コーパスのデータの追加収集をした。平成25・26年度に収集したデータを整理し、平成27年7月にNICE 3.0 として一般公開した。さらに、学内に加え、学外で研究協力を得てデータの追加収集を行い、学習者データ185ファイル(約5万7千語)、母語話者データ36ファイル(約3万5千語)をコーパス化した。これらのデータは、NICE 3.1 として一般公開する予定である。
NICE 3.1の学習者データについて2~6グラムの遷移確率を計算したが、観察結果から3グラム表現を分析対象とすることとした。また、低頻度語による分布の偏りが見られたため、頻度5回以上の表現に限って分析することとした。母語話者データについては、収集ファイル数が少なかったため直接の比較を断念し、一般的な英語表現の傾向と比較するためにBNCの書き言葉データとの比較を行った。学習者データ中で5回以上出現した3グラム表現をBNCデータから検索し、各表現の遷移確率を計算し、各表現の遷移確率の差を計算し、その差が大きい表現と少ない表現とを比較分析した。
視線計測による分析については、追加のデータ収集を行い、以下の分析を行った。まず、構文レベルで、二重目的語を取ることのできる動詞のうち前置詞句を使う傾向の違いによる影響を調べたところ、英語学習者において差が見られ、英語学習者も文の要素の生起位置の順序に関する確率的知識を有している可能性が示唆された。また、句レベルの連語表現の自然・不自然さに関する分析でも、学習者はその差に敏感であるという結果が得られた。次に、形態素レベルで、主語と動詞の数の一致に関して、主語の名詞と動詞直前の名詞の複数のsの有無による影響の差を分析した結果、学習者はそれほど敏感ではなく、むしろ、直前の単語との表面的な一致・不一致に影響を受ける傾向が示唆された。

Research Progress Status

27年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

27年度が最終年度であるため、記入しない。

Causes of Carryover

27年度が最終年度であるため、記入しない。

Expenditure Plan for Carryover Budget

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (2 results)

All 2015 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] 多読による読解プロセスの処理効率化について ―視線計測による研究―2015

    • Author(s)
      杉浦正利, 梁志鋭, 山下淳子
    • Organizer
      全国英語教育学会 第41回熊本研究大会
    • Place of Presentation
      熊本学園大学
    • Year and Date
      2015-08-22 – 2015-08-23
  • [Remarks] Sugiura TP-SLA Kaken

    • URL

      http://sgr.gsid.nagoya-u.ac.jp/wordpress/

URL: 

Published: 2017-01-06  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi