2013 Fiscal Year Annual Research Report
海外における日本近現代史像の変容ー学校教材を中心にー
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24320122
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
三宅 明正 千葉大学, 文学部, 教授 (30174139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水島 治郎 千葉大学, 法経学部, 教授 (30309413)
栗田 禎子 千葉大学, 文学部, 教授 (10225261)
今野 日出晴 岩手大学, 教育学部, 教授 (10380213)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 近現代史 / グローバル化 / 比較歴史学 / 教科書 / 日本史一般 / 国際情報交換 |
Research Abstract |
本研究は、海外における日本近現代史像が20世紀末から21世紀にかけてどのように変容したかを学校教材を中心にして検討し、国際的な日本近現代史研究の展開のために新たな視座を提示することを目的としている。各地における日本近現代史像の来歴を整理して考察することは、これからの国際的な日本近現代史研究が共通に拠って立つべき基盤を確立していくために必要と考えられる。 具体的には、世界各地域の学校教材を調査して収集し、分類・整理して、そこにおける日本近現代史像の特徴を明らかにする作業を進める。平成25(2013)年度は、前年度に引き続いて、研究代表者、研究分担者、さらには連携研究者のそれぞれを地域別にグループ分けし、海外の研究協力者の支援を得て、上記の作業を開始した。グループは、北米・西欧、東アジア、中東・南アジア等の3つである。グループごとの作業を統括する会議を研究代表者と研究分担者、さらに一部の連携研究者を含めて開催するとともに、e-mailによる定期的な相互連絡を行うことで、相互の進捗状況を確認し、新たに得られた知見を共通のものとするように努めた。 海外での調査は、研究代表者がインドのデリー大学から客員教授として出講依頼をうけたので4月にニューデリーで実施し、さらに9月にアメリカ、ニューヨーク州イサカ市で海外研究協力者の支援を受けて実施した。文献収集では、前年度に引き続きヨーロッパのそれに成果があり、いっぽう日本国内で閲覧できる海外教科書について、教科書研究センター教科書図書館,国立教育政策研究所教育情報センター図書館、日本の各大学図書館等で調査を進め、関連文献等の所在状況を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3つのグループに分けて研究を進めており、一部の作業は当初の計画以上に進んでいるが、やや遅れている分野もある。全部が当初の計画以上に進んでいる訳ではなく、かつ全体として遅れているのではないので、「おおむね順調に進展している」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的に当初計画どおりに3年目の作業を遂行する。なお下記のように入手が遅延した一部の書籍は早期に利用できるようにして研究の遂行を急ぐ。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
一部の書籍に関して実際に入手できた時期に誤差が発生したため、427円が次年度使用額となった。 上記の書籍は新年度早期に入手して、当初の計画通りに研究が遂行できるようにする
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