2013 Fiscal Year Annual Research Report
近現代アメリカ社会運動史の再検討-大西洋世界と太平洋世界をつなぐ視点から-
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24320148
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
田中 ひかる 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00272774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅森 直之 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80213502)
篠田 徹 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (60196392)
阿部 小涼 琉球大学, 法文学部, 教授 (00292722)
崎山 直樹 千葉大学, 学内共同利用施設等, 講師 (10513088)
山口 守 日本大学, 文理学部, 教授 (70210375)
山本 明代 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (70363950)
大津留 厚 神戸大学, その他の研究科, 教授 (10176943)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 社会運動史 / アメリカ / 大西洋世界 / 太平洋世界 |
Research Abstract |
平成25年度は、次年度開催予定の西洋史学会シンポジウム報告および報告書作成に向けた国外での本調査を中心に研究を進めた。その準備作業として、6月末にアメリカよりManuel Yang氏を招聘し、琉球大学で開催した本年度第1回目の研究会、および、早稲田大学での同氏による講演を通じて、近現代アメリカ社会運動史・移民史、および、アジア太平洋世界の移民と接続したアメリカ近現代社会運動史に関する研究の現状と課題等に関して、貴重な助言・指導、専門的知識の提供を受けた。また、研究会においては研究分担者阿部小涼および崎山直樹らが研究の中間報告を行い、今後の研究計画を提示するとともに、研究会全体に対する提言を行った。以上の準備作業に伴い、国内における資料調査・インタビュー等を実施し、研究に密接に関わる書籍・機材等を購入した。年度前半までに実施した研究成果に基づき、研究代表者田中ひかるおよび研究分担者梅森直之、篠田徹、山口守、崎山直樹、山本明代は、欧米において資料調査を実施した。研究代表者田中ひかるは、11月に明治大学で開催された国際シンポジウム「グローバル・アナーキズムの過去・現在・未来」において、本科研に密接に関わる業務に対して謝金等を支出し、当該シンポジウムにおける研究成果の一部を本科研研究に活用した。以上、11月までの研究報告・指導・助言・専門的知識の提供および調査等の結果を踏まえ、12月初旬、科学研究費研究会「近代ヨーロッパを中心とする空間的移動の実態と移動の論理に関する比較史研究」(研究代表者:北村暁夫)と合同で、第2回目の研究会を日本女子大で開催し、次年度6月に開催される西洋史学会シンポジウムに向けた共同報告会を実施し、研究代表者田中ひかる、研究分担者篠田徹、崎山直樹が報告を行い、これらをふまえ、最終年度に向けた研究計画等を策定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、アメリカより専門家を招聘し、その指導・助言を受け、国内外での資料調査等を実施し、2回の研究会を通じて研究成果の報告と問題点の検討が行われ、これらの検討が整理された上で次年度の計画が策定されたため。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度の研究成果を踏まえ、外国からの専門家の招聘、学会シンポジウム、研究会等を実施し、3年にわたる個別の研究成果を整理していく中で、全体を統括し、研究成果の報告書作成に向けてとどこおりなく計画を実行していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究分担者阿部小涼は東京での資料調査の実施を計画していたが、Manuel Yang氏の琉球大学への招聘および同大学での研究会開催の準備および残務処理、および沖縄における補充調査が必要となったこと等により、今年度計画していた調査を次年度に実施することになったため、旅費および資料収集費を繰り越すことになった。研究分担者崎山直樹は、アメリカでの調査を通じて重要な資料(マイクロフィルムリール)を発見し、これを入手するために、年度途中、研究代表者から予算の再配分を受けて購入し、この資料の一部を千葉大学に設置した。それ以外にも収集すべき資料があったが、選定するために検討すべき事項が多かったため、それらのいずれかの購入に充てられるべき予算を繰り越し、次年度に慎重に選定することになった。 研究分担者阿部小涼は、繰り越した予算を26年度末までに、主として国内における資料調査等の旅費のために使用する。研究分担者崎山直樹は、前年度の調査結果に基づき、資料の選定作業を進め、年度末までに資料購入のために繰り越した予算を執行する。以上の執行により、繰り越した予算はすべて使用される計画である。
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Research Products
(32 results)