2014 Fiscal Year Annual Research Report
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24320161
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| Research Institution | Otemae University |
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Principal Investigator |
森下 章司 大手前大学, 総合文化学部, 教授 (00210162)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黄 暁芬 東亜大学, 人間科学部, 教授 (20330722)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 考古学 / 五斗米道 / 道教史 / 四川 / 画像資料 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究活動は、中国およびイギリスでの関連資料調査、国内の資料調査と、調査結果をもとにした、分析からなる。
調査活動では、８月に第２回目の西安・四川の漢代資料調査を実施し、多数の知見を得ることができた。主な調査対象は渠県漢代石闕 漢バイ城調査、渠県博物館、重慶市文化遺産研究院、合江県博物館、瀘州博物館・画像石棺、宜賓博物館、黄傘崖墓、樂山博物館、麻浩崖墓である。とくに渠県ではこれまでの研究で重視してきた石闕の画像資料を入念に調査することができた。これにより、四川の主要な石闕は実見することができたことになる。また瀘州博物館と宜賓博物館は大量の画像石棺資料を調査する機会にめぐまれた。一作年度に調査した成都周辺の画像資料と比較し、共通点や違いなどが明らかとなってきた。画像資料からこの地域の信仰の特色、五斗米道信仰との関係を追うという方針に関して、大きな成果を上げることができた。また３月にはイギリスの博物館所蔵の中国資料、とくに出土例の希少な母子像を実見した。
こうした調査に基づき、画像文化と信仰との関係、その歴史的な展開について新たな知見を得るに至った。とくに画像資料の考古学的な分析をもとに、文献史料などと対比し、その背景や信仰史的な位置づけをおこなう手法をさらに進展させた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
この年度の中国調査においては、中国側の研究協力者の配慮により、予想以上の多数の資料を実見、観察することができた。とくに漢代の画像資料のもつ資料的意義を再認識した。その検討成果に基づき、研究テーマに関しても新知見を得ることができた。
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| Strategy for Future Research Activity |
五斗米道の中心地のひとつである漢中については、まだ実地調査できていないので、実施する。関連資料の調査を進めつつ、これまでの調査・研究成果および新知見の整理を進め、報告書にまとめてゆく。
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| Causes of Carryover |
年度末に計画していた海外調査の金額が、予定金額より下回ったため、残額が生じた。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度の報告書印刷経費に使用する。
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