2014 Fiscal Year Annual Research Report
森林の持続的管理と現場監視の制度的工夫―法の執行の観点より見た日欧比較研究
Project/Area Number |
24330030
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
交告 尚史 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (40178207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 達彦 國學院大學栃木短期大学, 日本文化学科, 准教授 (20390750)
三浦 大介 神奈川大学, 法学部, 教授 (30294820)
古井戸 宏通 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (30353840)
松本 充郎 大阪大学, 国際公共政策研究科, 准教授 (70380300)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 環境法 / 法制史 / 林学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の目標は、全体として森林の現場監視に対する理解を深め、それを森林保全制度に関する総合的考察の基点に据えることであった。 古井戸は、平成26年11月に宮崎大学で行った研究報告を踏まえ、同月に仏国ジュラ県のショーの森で現場調査を行い、さらに同県の公文書館等において文献を調査した。目下その成果の一部を他のメンバーと共有することができたところである。 坂本は、この仏国調査に同行し、歴史の専門家として調査の質を高めることに貢献した。また、本来の専門である日本近世史の視点から、主として長野県諏訪地方において、江戸時代後期の森林管理の在り様を示す古文書を調査し、写真撮影を行った。 松本は、平成26年11月に米国で開催された公共信託法理の拡大適用で知られるモノ湖事件の関連シンポジウムに参加し、同湖の上流に広がる森林の水域・水質保全機能に関して深い知識を得た。また、翌年3月に上記シンポジウムの共催者であるUCバークレー校の教授が来日した際、京都の寺社を案内する中で、社寺林の管理に関わる法制度の在り様を研究した。 三浦は、平成26年3月30日に東京大学で開催された林業経済学会主催のシンポジウムにおいて、地熱利用の観点から見た森林管理の法的問題点について報告し、国立公園内の森林を公物と捉える視点を示し、唯一の法律専門家として公開討論に参加した。その成果は、専門誌「林業経済」平成27年2月号に収録されている。 交告は、これらの研究を総括するとともに、環境省のモニタリング地点に指定されている神奈川県内の林地に開発許可が下りた事件に着目し、森林法の仕組が抱える問題点を探求した。また、平成27年1月に三浦、古井戸とともに、広島市安佐南区の水害被災地を訪れ、周辺の森林を視察した。これにより、薪炭林を放置することが森林の防災機能に与える影響を検討するうえで必要となる現場的知見を得ることができた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)