2014 Fiscal Year Annual Research Report
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24330035
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松里 公孝 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (20240640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大串 敦 慶應義塾大学, 法学部, 准教授 (20431348)
池内 恵 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (40390702)
出岡 直也 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (50151486)
鈴木 絢女 同志社大学, 法学部, 准教授 (60610227)
村上 勇介 京都大学, 地域研究統合情報センター, 准教授 (70290921)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 競争的権威主義 / アフリカ / カザフスタン / ウクライナ / アラブ諸国 / ラテン・アメリカ / 東南アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
現地調査:1.マレーシアのマハティール、シンガポールの李光耀のリーダーシップとの比較を行うため、2015年3月14-22日、鈴木絢女がカザフスタンでナザルバエフ大統領、ヌル・オタン党に関する現地調査を行った。松里がガイド、通訳として同行した。2. 2014年8月、松里が、ウクライナ動乱と地域党支配の崩壊に関する現地調査をクリミアとドネツクで行った。同様の目的で、大串が2014年8月にリヴィウで現地調査を行った。 3. 池内が2015年2月7日--2月20日にチュニジアのチュニスで権威主義体制の崩壊後の新体制構築過程について調査した。武内が2014年7月28日から8月10日にかけてルワンダ、ブルンジで現地調査を行った。調査目的として、地域紛争と権威主義体制出現の相互作用・相乗作用を重視した。
研究会活動:3年間の研究を総括する研究会を2月17日、慶応大学で行った。研究発表:スラブ・ユーラシア研究東アジア大会(2014年6月27-28日、韓国外国語大学)においてロシア、マレーシア、ウクライナの競争的権威主義体制を比較するパネルを組織した。そのほか、スラブ・東欧・ユーラシア研究協会(北米)、世界銀行のコンフェレンス、アメリカ南部政治学会など、国内外で活発に研究発表を行った。出版:武内がRoutledge社から論文集Confronting Land and Property Problems for Peaceを出版した。日本語論文集の出版可能性につき検討を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の目標であった研究対象国の相互乗り入れ(東南アジア研究者である鈴木によるカザフスタンの調査)を達成した、最終年度ということで、研究成果を国内外で活発に発表したことがプラスである。 日程の調整の失敗から、研究会を年2回ではなく、1回しか行えなかったことがマイナスである。
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Strategy for Future Research Activity |
本来は平成26年度が最終年度であったが、ウクライナとアラブ諸国の動乱のため、予定していた現地調査が十分に達成できなかった。そのため、予算の一部を平成27年度に持ち越し、情勢の沈静化を待って現地調査を再開するか、危険状態が続く場合は、現地から研究者を招いて実証研究を完遂する。
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Causes of Carryover |
ウクライナ情勢と中東情勢の緊迫により、松里、池内が計画していたウクライナおよびヨルダンでの現地調査が実施できなかったため、予算を完全に執行することができなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
情勢が沈静化した場合には、現地調査を行うことで予算を執行する。沈静化しない場合は、現地研究者を招聘して研究会などを行い、実証研究を進める。
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Research Products
(16 results)