2015 Fiscal Year Annual Research Report
インドの大国化戦略-安全保障、エネルギー外交、在外インド人の観点から
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24330054
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
広瀬 崇子 専修大学, 法学部, 教授 (20119431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 将之 神戸女学院大学, 文学部, 准教授 (00365694)
横尾 健 一般財団法人電力中央研究所, その他部局等, 理事待遇 (40371372)
伊藤 融 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, その他部局等, 准教授 (50403465)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | インド / エネルギー問題 / 電力 / 安全保障 / 国際研究者交流 インド / 原子力 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度と同じく、インドの電力問題について研究を進めた。研究会を通して、インド全体からの電力改革の進捗状況と、重点的に調査を行っている各州の位置づけの検討を行った。9月に開催された日本南アジア学会の全国大会において、セッションを組んで報告を行った。他分野の研究者との意見交換も行った。 また研究協力者も加えて、現地調査を行った。2015年8月にはパンジャーブ州およびデリー、2016年3月にはマハラシュトラ州ムンバイおよびデリーでの調査を実施した。2015年8月の調査では、パンジャーブ州では電力発電公社、送電公社、州規制委員会を訪問し、パンジャーブ州での電力改革の実態について聞き取り調査を行った。デリーでは、電力中央規制委員会および再生可能エネルギー推進を行うTERI大学にて聞き取り調査を、さらに電力分野でのインドとの協力体制を整えつつあるアメリカとの関係に着目し、アメリカ大使館の電力問題担当職員との意見交換を行った。 2016年3月には、マハラシュトラ州で、州規制委員会、配電公社でのインタビューおよび、インドで原子力研究を行っているBARC研究所にて、カコドカル前原子力委員長への聞き取り調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2015年9月に開催された日本南アジア学会ではセッションを組んで報告を行い、他の研究者との意見交流を行った。しかし、学会報告の際にフロアーからいくつか貴重な意見や提案、要望が出された。それらの意見を吟味した結果、新たな州を研究対象として追加するなど、さらに研究を深化させる必要も生じた。3度の研究会および2度の現地調査を行い、インド各州の電力問題について、より一層の理解を深めることができた。各自は分担分野について執筆を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の通り、各自の原稿を加筆・修正し、研究会で調整して、研究を完成させる。
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Causes of Carryover |
上記の通り、学会報告の際に出された意見を基に、各自の原稿の加筆・修正を行い、さらに研究会を開いて、全体の調整を行う必要が生じたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究会開催の際の出張旅費および追加資料代として使用する。
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Research Products
(7 results)