2013 Fiscal Year Annual Research Report
日本の企業ファイナンスに関する実態分析:企業の環境変化と金融機関のあり方
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24330103
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
内田 浩史 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (60294295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小倉 義明 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (70423043)
筒井 義郎 大阪大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (50163845)
根本 忠宣 中央大学, 商学部, 教授 (40327739)
家森 信善 名古屋大学, 経済学研究所, 教授 (80220515)
渡部 和孝 慶應義塾大学, 商学部, 教授 (80379106)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 企業ファイナンス / リレーションシップ / 金融機関 / 内部組織 |
Research Abstract |
本年度も当初の研究計画通りに研究を進めた。まず、前年度に準備・設計した、④金融機関向けアンケート調査、について、当初計画よりも実施時期は遅くなったものの、実際に調査を行った。調査の結果、20%超の回収率で金融機関から回答を得た。 その成果を用いて可能であれば行うこととしていた、⑦金融機関向けアンケート調査・インタビューを用いた分析、については、既に調査結果の取りまとめを年度中に終了し、得られた結果について整理した上で、研究代表者・分担者が分担執筆するサマリー論文を現在執筆中である。当初予定していた、③金融機関に対するインタビュー、については、既に十分な成果が得られているため、個々の研究者の必要に応じた個別のヒアリングに留めた。本年度に金融機関向けアンケート調査と並行して行うこととしていた、⑤企業向け大規模アンケート調査の設計・準備、については、金融機関向けアンケートの実施がやや遅れたため本格的な設計・準備は行っていないが、次年度早々に設計を終え実施するための準備は整っている。研究計画において実施する予定としていた、⑥企業向け小規模アンケート調査を用いた分析、に関しては、新たに購入した企業情報データを用いた分析に代えて、研究成果を得た。小規模アンケート調査データを用いなかった理由は前年度実績報告書に記したとおりであり、被災企業への配慮に基づくものである。しかし、企業情報データによっても被災地の復興需要に関して十分興味深い研究成果が得られている(中岡・内田2014)。この他、下記13のとおり、各研究者がそれぞれ研究を進め、日本の銀行貸出市場における競争、中小企業向け金融機関貸出、不動産担保融資、銀行と企業のリレーションシップ、東日本大震災の被災地における二重債務問題、等に関する研究を行い、学術雑誌掲載や学会発表等の成果を得た。 また、関連する研究分野のセミナーを開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記9に記した通り、本年度も研究計画通りに研究が進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も研究計画どおりに研究を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予定していた調査・出張等に変更が生じたため。 全体としては当初の研究計画から変更は無く、次年度に合わせて適切に使用する予定である。
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Research Products
(15 results)