2014 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル・シティにおけるホームレスの労働・居住をめぐる国際比較研究
Project/Area Number |
24330145
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
山口 恵子 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (40344585)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 由紀彦 放送大学, 教養学部, 准教授 (00601840)
村上 英吾 日本大学, 経済学部, 准教授 (30366637)
松本 一郎 大正大学, 人間学部, 講師 (30459961)
小池 隆生 専修大学, 経済学部, 准教授 (40404826)
白波瀬 達也 関西学院大学, 社会学部, 助教 (40612924)
青木 秀男 特定非営利活動法人社会理論・動態研究所, その他部局等, 研究員 (50079266)
吉田 舞 特定非営利活動法人社会理論・動態研究所, その他部局等, 研究員 (50601902)
後藤 広史 日本大学, 文理学部, 准教授 (60553782)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ホームレス / グローバル・シティ / 国際比較 / 排除 / 貧困 / 都市 / 社会福祉 / 犯罪化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、グローバル・シティ(東京、大阪、マイアミ、マニラ)におけるホームレスの労働・居住をめぐる国際比較研究を行い、都市底辺から見た現代のグローバリゼーション下の階層変動と構造を明らかにすることを目的としている。 今年度は本プロジェクトの最終年度で総括の時期にあたる。昨年に行った各都市の約25人のホームレス経験者への聞き取り調査、参与観察などの質的調査のいっそうのデータ分析や各都市の統計資料や歴史資料の分析、理論・仮設枠組みの洗練化、学会報告や論文の執筆などの成果の発信、書籍の出版に向けた具体的な計画作成と執筆を進めた。また、全体での会議や都市チームごとのワーキングを数回実施し、都市ごとの知見の確認や、全体での比較分析をすすめた。その成果は、別欄のように、国内・国際学会等における多数の報告と論文等の発表として表れている。 全体としては、各都市において都市構造、ホームレス経験者の属性、生育過程、ホームレス状態への析出過程、ホームレス生活、ホームレス状態からの退出過程を整理し、グローバリゼーションとの関連を分析した。そして各都市間の類似性と差異性について、労働市場、空間構造、社会政策の諸局面に焦点をあてて比較を行った。その結果、グローバリゼーションと大都市の階層変動と構造の多元的な様相が明らかになった。今後もいっそうの比較分析をすすめ、詳細な本研究の成果は、近年中に書籍として発行する予定である。 世界中のさまざまな都市でホームレス層が増大しているが、「先進国」と「途上国」、および「先進国」のなかでの都市間比較を視野に入れ、かつ統一的な手順を用いての国際比較研究は少なく、都市研究および貧困研究としても意義のあるものとなったと考えている。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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