2014 Fiscal Year Annual Research Report
宗教性/スピリチュアリティと精神的健康の関連-苦難への対処に関する実証的研究-
Project/Area Number |
24330185
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松島 公望 東京大学, 総合文化研究科, 助教 (40507927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金児 曉嗣 相愛大学, 人文学部, 学長 (10047350)
河野 由美 畿央大学, 健康科学部, 教授 (10320938)
西脇 良 南山大学, 総合政策学部, 教授 (70387736)
具志堅 伸隆 東亜大学, 人間科学部, 准教授 (10449910)
川島 大輔 中京大学, 心理学部, 准教授 (50455416)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 宗教 / 宗教性 / スピリチュアリティ / 精神的健康 / 震災 / 喪失 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本における宗教性/スピリチュアリティと精神的健康との関連について実証的に検討するために,本プロジェクトでは,質的研究班,数量的研究班に分かれて,それぞれ以下の活動を行った。 1.質的研究班 (1)関西地区チーム:関西地区チームでは,震災による喪失と宗教の関わりについて検討することを目的とした。その主な活動としては,阪神淡路大震災における被災地のフィールドワーク,慰霊法要に集う人びとへインタビュー調査,災害による喪失と宗教,精神的健康に関する文献レビューを行った。(2)東北地区チーム:東北地区チームでは,東日本震災で死亡した子どもへの「卒業証書」授与という事例の調査を通して,授与の実態を把握することを目的とした。その主な活動としては,宮城県内の東日本大震災において死亡または行方不明の幼児児童生徒のいる校園の長への質問紙調査,その地域におけるフィールドワークを行った。 2.数量的研究班 (1)浄土真宗チーム:浄土真宗チームでは,宗教性を用いた精神的健康予測モデルの有効性検討を主な目的とし,浄土真宗本願寺派僧侶を対象に質問紙調査を実施した。そして彼らの宗教性が精神的健康や主観的幸福感ならびに死生観や死別後の心理にどのように影響するのかを検討した。(2)5つの宗教教団と一般日本人チーム:5つの宗教教団と一般日本人チームでは,出雲大社教(神道),立正佼成会,曹洞宗,カトリック,プロテスタントに関係する日本人および特定の信仰を有しない日本人を調査対象とし,宗教性,スピリチュアリティ,宗教的自然観と精神的健康との関連を明らかにすることを目的とした質問紙調査(有効回答数6620票)を行った。 世界的にみても,宗教性/スピリチュアリティと精神的健康の研究は欧米を中心としたユダヤ-キリスト教文化圏の研究が大半であったことからも,本プロジェクトの研究成果は国内のみならず海外においても貢献した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)