2012 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニティワークの社会教育的アプローチの構築に関する理論的・実践的研究
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24330212
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高橋 満 東北大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70171527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井山 竜平 東北大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (30304702)
槇石 多希子 仙台白百合女子大学, 人間学部, 教授 (80209402)
上田 幸夫 日本体育大学, 体育学部, 教授 (90103564)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | コミュニティワーク / 社会教育 / 地域福祉 / 市民参加 / ロジック・モデル / コミュニティ・キャパシティ・ビルディング |
Research Abstract |
「コミュニティワークの社会教育的アプローチの構築に関する理論的・実践的研究」の今年度の研究では、主に、理論的研究を中心にすすめるとともに、実践的調査の準備のために予備調査等を実施した。理論的な検討については、とくに、地域福祉論のコミュニティワーク研究を批判的に研究した。その結果、以下の課題を明らかにできた。 1.コミュニティワークは、イギリスの歴史では、社会福祉の専門職としてではなく、教育職など広い広がりがあること。 2.地域福祉の領域では、コミュニティ・ソーシャルワークという概念が主流になりつつあり、その結果、個別化志向が強まりつつあること。つまり、リスク・アプローチに志向したことによって、コミュニティワークのもつ意義が十分理解されていないこと。 3.他方、教育的実践固有の方法論も未確立であること。 本研究が目的とするコミュニティワークの教育的実践の方法論の構築が求められていることを確認した。 今年度は、2つの研究成果をまとめている。その一つが、『市民参加でつくる計画・評価ツールーロジック・モデルのガイドブック』の公刊であり、『コミュニティワークの教育的実践_教育と福祉とを結ぶ』(東信堂、発行予定)である。前者は、コミュニティワークの教育的アプローチをすすめる際の実践ツールを開発したものであり、後者は、今年度研究の総合的なまとめである。そこでは、(1)教育的実践を支える学習論の検討、(2)実践の目標である「福祉コミュニティ」をめぐる福祉研究の批判的な検討をする。(3)これらをうけて、実践の具体的なすすめ方、考え方等を論じている。 以上、今後の研究の出発点をつくることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画にもとづき、先行研究として地域福祉領域の研究成果を批判的に検討して、2つの成果をだしたこと。一つは、理論的な成果として、『コミュニティ・ワークの教育的実践』の出版。実践ツールとして、『市民参加でつくる計画・評価ツール』を出版である。研究2年目に向け、順調にすすんでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
2012年度は計画通りに研究をすすめることができた。2013年度は、震災地域の復興支援に関する調査とともに、イギリス・韓国におけるコミュニティワークの実践と理論研究を加えて比較の視点から研究を深める予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2012年度は若干の予算を残したが、これはヒヤリングのテープ起こしの作業が年度をまたいでいるためであり、すでに(2013年4月)、この部分の作業は終えている。できるだけ予算どおりの執行ができるように作業をすすめる計画である。
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Research Products
(5 results)