2013 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニティワークの社会教育的アプローチの構築に関する理論的・実践的研究
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24330212
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高橋 満 東北大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (70171527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井山 竜平 東北大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30304702)
槇石 多希子 仙台白百合女子大学, 人間学部, 教授 (80209402)
上田 幸夫 日本体育大学, 体育学部, 教授 (90103564)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | コミュニティワーク / 地域づくり / 社会教育 / 住民参加 |
Research Abstract |
本研究では1.コミュニティワークの社会教育的アプローチの可能性を理論的に基礎づけるとともに、2.健康づくり、震災からの復興をめぐる対象地域をとりあげ、アクションリサーチによりながら実践の手法を開発することを試みる。この教育的アプローチの意義は、住民の地域活動への参加とエンパワーメントを図ることを通して、地域力を高める点にある。本年度の研究課題は、以下のようであった。 1.コミュニティワークの理論研究である。計画にあったイギリスの調査については2013年8月に実施し、とくにスコットランドのCommunity learning and developmentに関する資料を収集するとともに、エディンバラ大学の研究者との研究交流をすすめた。韓国の調査については、ソウル大学との共同研究を進めるべく協議し、2013年10月には共同研究発表をすることができた。 2.健康のまちづくりについては、行政及び住民組織との共同事業を行い、試験的な事業展開を実施した。 3.被災地の調査については、研究分担者である上田幸夫が被災地の公民館調査を実施して研究報告をまとめた。また、韓国ソウル大学との共同研究の一環として、宮城県登米市の地域づくり計画の策定を、住民主体で実施する支援をしつつ必要な情報を収集することができた。行政、公民館を中心とする住民組織、NPO支援組織との協力関係を築くことができた。これらをもとに、次年度、引きつづき実践的調査を進める基盤を形成することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
この科研費での研究成果をもとに、国際学会で研究成果を発表することができた。また、韓国ソウル大学との共同研究、イギリス(スコットランド)の研究者との情報交換をすることができて、今後の2年間の研究の基盤をつくることができた。 研究成果としても、国際学会ほか、国内の学会雑誌の招待論文を執筆することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
既述のように、韓国及びイギリスの研究者との研究交流をすすめることができたので、これを基盤にして、今年度は調査研究を推進する予定である。 まず、イギリスの調査については2014年5月に会議をもつ予定であり、コミュニティワーカーの資格付与の課程についての情報や専門性の内実についての情報を集める計画である。 韓国との共同研究については、日本の登米市、韓国の光明市をフィールドにして共同調査を実施する予定である。秋には、国際シンポジウムを開催して比較研究を深める予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度の研究を効率的に執行したことに伴い発生したものである。 平成26年度請求額とあわせ、平成26年度の研究遂行に使用する予定である。
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Research Products
(6 results)