2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24330254
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Research Institution | Nara Sangyo University |
Principal Investigator |
梶田 叡一 奈良学園大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70000065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 明 京都光華女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30258256)
松田 智子 奈良学園大学, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (30461958)
住本 克彦 環太平洋大学, 教育学部, 教授 (10461972)
杉田 郁代 比治山大学, 現代文化学部, 准教授 (90469320)
渡邉 満 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (30127740)
古川 治 甲南大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10425382)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | いのちの教育 / 防災教育 / 心のケア / 生徒指導 |
Research Abstract |
2-1.いのちの教育カリキュラム案の構築:実態調査後、平成24年度の研究結果である「授業実践可能なカリキュラムモデル」に基づいて、それらを実際の授業において、実現できるような発達段階に合わせた体系的なカリキュラムモデル案を作成し、すべての強化で実践できる試案授業モデルを構築する。このモデルは(A)いのちの犬切さを実感させる教育と(B) 防災・誠災故育の観点を持ついのちを守る教育からなるものを考えている。 2-2.その実践的検討・修正カリキュラムモデル案は全体で取組み、それに基づく実践を研究協力者によって行い、全体で検討と修正を行ってきた。なお、代表者・分担者・協力者は、それぞれ離れた地域に住んでいるため、メールを活用し協議の場を設けた。まず、試案モデル案に基づいて授業づくりを行い、その授業を実践し、ピデオ・録音を撮り、それを文字化する,これに基づいて、『いのちの大切さを実感させること』と『いのちを守る』 ことの視点からモデル案を分析・検討する,この結果を研究者全体会で検討・協議してきた。25年度は加え3-1.として、26年度にかかるモデル案の修正とさらなる実践的検討と修正に取り組む所存である。これについては前年度と同様に、研究者全員が研究協力者の協力を得て進める。まず、カリキュラムモデル案に基づいて授業づくりを行い、その授業を実践し、ピデオ・録管を撮り、それを文字化する。これに基づいて、先に挙げた二つの視点からモデル案を分析・検討する。その結果を全体会で検討・協議する。そして修正案に再度必要な修正を加えていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自他のいのちを大切にするということは、子ども達が生涯を通じて絶えず意識することであることから、発達段階に合わせて長期的に体系化されたカリキュラムが必要であるとともに、高等学校卒業までの長期的な視点の取組みが必要であると考える。そうした立場から、いのちの教育の理論を研究し、それを基盤にした体系化されたカリキュラムモデルを構築することを目的に研究を行ってきた。2年目は、防災教育部会と心のケアと生徒指導部会、道徳部会の3つ側面で検証を行ってきた。防災部会では、仙台市と阪神・淡路大震災と東日本大震災後の防災教育について検証し、心のケアと生徒指導部会では教育現場と教師ができる支援について検証もあわせて行ってきた。道徳教育では副読本分析をおこってきた。教材の中でどのように「死」についても取り上げているか等を分析して検証してきる。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、「いのちの教育」のカリキュラムモデル案の構築の最終段階である。カリキュラムモデルは、道徳教育と教科教育、特別活動において発達段階に合わせて体系的・系統的に実践できる授業カリキュラムモデルを目指している。したがって、それは教師に求められる要件、学習集団の学級・児童生徒に求められる要件、教科内容に関して求められる要件等に分けられる。また、中学校と高等学校では、他の教科との関連性も大きく影響を受ける。これを踏まえて実践カリキュラムモデル案を仕上げを行う。これまでの研究において、生徒指導とのかかわりや心のケア、防災教育との関連性が強いことが明らかになり、その側面についても、児童生徒を対象に「いのちの意識」に関わる質問紙を導入し検証を行いながら、カリキュラムの周辺領域についても検証を行っている。今年度はその仕上げとして、最終段階であることから、本研究で得られた知見をもとに研究協力者による学校現場での実践授業を通して、その実践可能性や有効性を分析・検討し、必要な修正をさらに加えていく。今年度は最終的に実践に適応可能で有効性のある「いのちの教育」カリキュラムモデルの最終版を構築し報告していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額が発生した理由は、「いのちの教育」先進校と実践校の分析調査のための費用が余ったため生じた。 今年度は、授業実践校を増やして、そのためにかかる旅費と物品費等の購入にあてたいと考えている。
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Research Products
(1 results)