• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Annual Research Report

海洋変動が汽水域・浅海域高次生態系に与える影響とメソスケールアセスメントへの展開

Research Project

Project/Area Number 24360201
Research InstitutionFisheries Research Agency

Principal Investigator

八木 宏  独立行政法人水産総合研究センター, 水産工学研究所, グループ長 (80201820)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中山 哲嚴  独立行政法人水産総合研究センター, 水産工学研究所, 部長 (40372065)
浜口 昌巳  独立行政法人水産総合研究センター, 瀬戸内海区水産研究所, 主幹研究員 (60371960)
矢田 崇  独立行政法人水産総合研究センター, 増養殖研究所, グループ長 (80372043)
武若 聡  筑波大学, システム情報工学研究科(系), 教授 (80202167)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords海洋変動 / 加入過程 / 生活史 / チョウセンハマグリ / シラスウナギ / モニタリング / 沿岸域 / 環境アセスメント
Research Abstract

本研究では,海洋生物(水産有用種、チョウセンハマグリ、シラスウナギ)の生活史初期に着目し,それらの加入過程と海洋変動との関係を『海洋変動モデル&モニタリングシステム』『海洋生物加入過程実態計測』を組み合わせることで把握,汽水域・浅海域高次生態系に与える海洋変動影響を抽出して,それを環境影響評価に繋げることを目指している.今年度は,計測手法の高度化を図るとともに、実態計測を本格的に実施した。対象種のうちチョウセンハマグリに対しては,2013年の浮遊幼生期に4回漁業調査船たか丸による調査を実施、昨年度に開発・検討したDual-labeled probe法を適用することで浮遊幼生の空間分布を計測し、2012年と2013年の浮遊幼生量の相違などを把握した。一方,シラスウナギについては、利根川河口域への加入挙動について解析するため、シラスウナギ来遊個体の定期採集を行い、得られた試料を用いて、生理状態を反映する遺伝子の定量解析を実施した。ストレス反応並びに糖代謝に関連する遺伝子では、来遊期の初期に発現量が高く、中期・晩期と時間経過に伴い、徐々に低下して行く傾向が認められた。この結果を踏まえ、特に来遊のピーク付近により詳細な解析を行うため、今年度はより細かい時間間隔での採集を実施した。さらに『海洋変動影響モデル&モニタリングシステム』については,チョウセンハマグリ、シラスウナギの対象時期(それぞれ、7~9月、11~2月)に係留系による連続計測をXバンドレーダーと併せて実施し、黒潮からの暖水波及など海洋変動を把握することができ、またモデリング部分についてはチョウセンハマグリ浮遊幼生分散シミュレーションについてその結果を2012年度調査結果と比較することでモデルの基本性能の検証も行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究では,海洋変動が浅海域・汽水域高次生態系へ与える影響を対象種(チョウセンハマグリ,シラスウナギ)の加入過程と海洋変動の関係から把握することを第一の目的としている.2年目は、初年度に開発・検討した計測手法を用いた実態計測を進め,長期モニタリングよる海洋変動の把握などを目標としていたが,それらが概ね達成できたため.

Strategy for Future Research Activity

有効性が確認されたチョウセンハマグリ,シラスウナギの生活史初期の加入過程の実態計測を進めるとともに,その結果をモニタリング及び数値シミュレーションと組み合わせることで、海洋変動と加入プロセスの関係把握を推し進める.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

本研究では、チョウセンハマグリの生活史初期(浮遊幼生)の時空間構造を把握することを重要な検討項目としている。このための調査について年度当初に計画を立てているが、天候などの影響により変更が生じ、結果として試料分析に必要な消耗品に減少したことが原因の一つである。また、海洋変動モニタリングシステムについては、設置について地元漁業関係者に理解を得るのに時間がかかり、観測期間の縮小により、必要としていた消耗品(計測機器バッテリー等)が減少したことがもう一つの原因である。
チョウセンハマグリの浮遊幼生分析については、今年度、調査試料数を増加させる計画であり、必要な消耗品の増強に充てる。また、海洋変動モニタリングシステムについては、漁業者の理解を昨年度で得られたことから、今年度は、調査期間の延長、使用する計測機器の増加を予定しており、必要となる消耗品(計測機器バッテリー等)の購入に充てる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014 2013

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] Ghrelin and food acquisition in Japanese eel2014

    • Author(s)
      Yada, T., Kaifu, K., Kaiya, H., Tsukamoto, K.
    • Organizer
      7th Intercongress Symposium of AOSCE
    • Place of Presentation
      Keelung, Taiwan
    • Year and Date
      20140318-20140324
  • [Presentation] 鹿島灘~九十九里沿岸におけるチョウセンハマグリ浮遊幼生分布モニタリング2013

    • Author(s)
      宇田川徹、澤田英樹、南部亮元、齊藤 肇、杉松宏一、西敬浩、八木宏、浜口昌己、中山哲嚴
    • Organizer
      日本ベントス学会・日本プランクトン学会合同大会
    • Place of Presentation
      東北大学農学部,仙台市
    • Year and Date
      20130927-20130930

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi