2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24360255
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
藤川 昌樹 筑波大学, システム情報系, 教授 (90228974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森下 徹 山口大学, 教育学部, 教授 (90263748)
岩淵 令治 国立歴史民俗博物館, 研究部, 准教授 (90300681)
渋谷 葉子 公益財団法人徳川黎明会, 徳川林政史研究所, 非常勤研究員 (70462257)
松山 恵 明治大学, 文学部, 講師 (40401137)
岩本 馨 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (00432419)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 大名屋敷 / 幕臣屋敷 / 武家地政策 / 居住 / 武家儀礼 / 空間変容 |
Research Abstract |
本研究は、武家地空間の変容とその論理を解明することにより、江戸の武家地ひいては都市・江戸そのものの都市空間像の再構築を目指そうとするものである。具体的には、近世初期から近代初期にかけての「α武家地全体の空間変容」と「β個々の武家屋敷内部の空間変容」の実態を解明すると共に、変容を直接・間接に引き起こしたと推定される種々の要因のうち、A武家地政策、B周辺社会、C居住、D武家儀礼を取り上げ、各要因自体の変化とその武家屋敷空間への影響について分析を加える。 今年度は、(1)「大名屋敷史料を読む会」を計11回開催すると共に、(2)2012年7月に金沢市立玉川図書館・石川県立図書館・加賀市教育委員会において、2012年12月に山口県文書館において藩政史料調査を行ったほか、(3)江戸武家地の空間情報のデータ・ベース化のため、フォーマットを確定することと居住者名等のリスト作成に注力し、また、(4)萩藩江戸屋敷関係絵図10点のCAI)図化を完成させた。 さらに、打ち合わせ及び成果報告を兼ねた研究会を2度(2012年7月 於筑波大学及び2013年1月 於京都工芸繊維大学)開催し、研究協力者(宮崎勝美・高屋麻里子・加藤悠希)の参加も得た。まず、2012年7月の研究会では、研究計画・方針を明確化すると同時に共有した。2013年1月の研究会では、加藤悠希「萩藩江戸屋敷作事における造営費と坪単価」、高屋麻里子「作事記録と絵図にみる萩藩江戸屋敷の建築設備:主に井戸について」、渋谷葉子「萩藩江戸屋敷の建築儀礼」、稲垣智也「近世の作事における入札制度の確立・運用と大名屋敷」、藤川昌樹「萩藩江戸屋敷作事における「手作事」と「請負」」、松山恵「明治初年東京、武家地跡地の転用事例-「諸神社遥拝所」の誕生-」、岩本馨「綱吉と江戸武家地」、宮崎勝美「萩藩上屋敷の邸地変遷」、森下徹「幕府普請役における労働編成について」の9報告を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
江戸武家地のデータベース作成作業が順調に進捗しつつあること、萩藩江戸屋敷10点のCAD図化を完成させたこと、などの成果があったため、上記のように判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2013年度は、確定させたデータベース・フォーマットと居住者情報等のリストのデータ結合を行うと共に、引き続き史料調査、空間分析を実施する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度のデータベース作成作業は、主として研究分担者・協力者により実施されたため、当初想定していた謝金を繰り越すこととなった。次年度は、データ入力作業等の謝金が発生する予定である。
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Research Products
(10 results)