2013 Fiscal Year Annual Research Report
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24360255
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
藤川 昌樹 筑波大学, システム情報系, 教授 (90228974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森下 徹 山口大学, 教育学部, 教授 (90263748)
岩淵 令治 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (90300681)
渋谷 葉子 公益財団法人徳川黎明会, 徳川林政史研究所, 研究員 (70462257)
岩本 馨 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 講師 (00432419)
松山 恵 明治大学, 文学部, 講師 (40401137)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 大名屋敷 / 幕臣屋敷 / 武家地政策 / 居住 / 武家儀礼 |
Research Abstract |
本研究は、武家地空間の変容とその論理を解明することにより、江戸の武家地ひいては都市・江戸そのものの都市空間像の再構築を目指そうとするものである。具体的には、近世初期から近代初期にかけての「α武家地全体の空間変容」と「β個々の武家屋敷内部の空間変容」の実態を解明すると共に、変容を直接・間接に引き起こしたと推定される種々の要因のうち、A武家地政策、B周辺社会、C居住、D武家儀礼を取り上げ、各要因自体の変化とその武家屋敷空間への影響について分析を加える。 今年度は、①「大名屋敷史料を読む会」を計9回開催すると共に、②2014年1月に山口県文書館において藩政史料調査を行ったほか、③『御府内沿革図書』のGIS データ化を進める作業に注力し、④空間変容の要因として推定される項目ついての個別の分析作業などにおいても成果がみられた。 さらに、打ち合わせ及び成果報告を兼ねた研究会を2度(2013年9月於筑波大学東京キャンパス文京校舎及び2014年1月於東横イン新山口駅)開催し、研究協力者(宮崎勝美・高屋麻里子・加藤悠希・金行信輔・稲垣智也)の参加も得た。 まず、2013年9月の研究会では、高屋麻里子「GISソフトによる歴史地図史料利用の試み-『御府内沿革図書』を用いて-」をもとに、データベースの内容・構造・作成方法に関して討議を行い、年度後半よりデータ入力を本格化させることを確認した。2014年1月の研究会では、データベース作成の進行状況について確認するとともに、岩本馨「武家地研究リスト1965-2013」の紹介、岩淵令治「八戸藩江戸屋敷について」、宮崎勝美「毛利博物館所蔵史料と防府市内の史跡」の2報告を得た。また、三田尻御茶屋・毛利博物館をはじめとする萩藩関連遺構の調査、毛利博物館所蔵の萩藩江戸屋敷絵図の調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
『御府内沿革図書』のGIS データ化を進める作業が順調に進捗しつつあること、空間変容の要因として推定される項目についての個別の分析作業などにおいても成果があったため、上記のように判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2014年度は、昨年度に引き続き『御府内沿革図書』のGIS データ化を進めると共に、史料調査、空間分析、屋敷絵図のCAD図化、変容の要因分析を実施する予定である。また最終年度であるため、研究の取りまとめとして、シンポジウムを開催し研究成果の発表を行い、報告書を作成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
データベース作成における具体的作業内容の決定に時間がかかり、データ入力に必要な人員の確保と人件費の執行が遅れたため。 平成26年には、当初よりデータ入力の人員を確保し、早期の執行を実施する予定である。
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Research Products
(9 results)