2014 Fiscal Year Annual Research Report
細胞力覚が遺伝子発現を制御する分子機構とその生物学的意義
Project/Area Number |
24370085
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小椋 利彦 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (60273851)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 力刺激 / 細胞質/核移行 / MKL2 / Hippo / メカノトランスダクション |
Outline of Annual Research Achievements |
1)力刺激に応答して細胞質から核内に移行して転写を活性化する因子MKL2についての解析を進めた。MKL2は、核内にシャトルした後、Tbx5を強力に活性化するが、この活性化には、もうひとつのDNA結合蛋白が必要であることがわかった。この因子は、Tbx5結合部位のごく近傍に位置するSRF用のA/T-rich配列に結合する。配列は、SRF/MEFの結合配列に似ているが、いずれもこのモチーフには弱い親和性でしか結合できない。このことは新しいA/T-rich配列結合蛋白が転写活性化に必須であることを意味している。本年度は、この新規の転写因子の同定を行った。まず、データベースからA/T-rich配列に結合できる転写因子をすべて抽出し、Tbx5/MKL2の転写活性化を促進できるかを検討した。その結果、ホメオドメインを有する因子を見いだした。この因子は、Tbx5/MKL2の転写活性化能を数倍増強できる。また、同時に、このA/T-rich配列に結合する蛋白質を核抽出物から精製する方法も行った。その結果、45と90kDaの2種の特異的蛋白質のバンドを得た。前述のA/T-rich binder は89kDaであることから、同じ蛋白質を検出している可能性がある。2)メカノトランスダクション因子としてHippo経路が重要であるが、Hippo経路の主役YAPの転写活性化能に関する解析はあまり進んでいない。本年度、YAPの転写活性化に寄与する新規に同定した。この因子はハエにも高度に保存されて、Wnt、Notchなどのシグナル経路との共同も確認できたことから、幹細胞の維持、癌化にも関連する。また、細胞伸展によるリン酸化酵素の影響を受けることも確認され、また、trophectoderm細胞の分化にも関連することが明らかとなった(論文投稿準備中)。
|
Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(5 results)