2014 Fiscal Year Annual Research Report
アジア地域におけるRaffaelea属菌の分類学的検討と病原性に関する比較研究
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24380079
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
伊藤 進一郎 三重大学, 生物資源学研究科, 招へい教授 (90092139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 千晴 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (20378318)
福田 健二 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (30208954)
松田 陽介 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (30324552)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 森林微生物 / ブナ科樹木 / アンブロシア菌 / Raffaelea菌 / 病原性 |
Outline of Annual Research Achievements |
Raffaelea quercivoraの宿主樹木に対する病原力は菌株間で差異があると示唆された.本研究では,本菌の病原力と材内での菌糸伸展との関連,その菌糸伸展に関与する樹木細胞壁分解に関わる酵素群を明らかにすることを目的とした.ミズナラの成木の枝と苗木にそれぞれ本菌4菌株の接種を行い,枯死率と非通水域,材内における菌糸伸長量を測定した.また,同4菌株のミズナラ材粉末を添加した培地上での菌糸伸長量と12種類の発色酵素基質を用いてそれらの酵素活性を評価した.3菌株の枯死率と非通水域の割合,材内における菌糸伸長量は対照木に比べて有意に大きく,非通水域の割合と菌糸伸長量との間で有意な正の相関が認められた.同3菌株の材添加培地上での菌糸伸長量は他の1菌株よりも有意に大きかった.さらに,その両者でペクチンとヘミセルロースの分解に関わる4種類の酵素活性が異なっていた.以上より,本菌の病原力の差異には材内における菌糸伸展が関与し,その伸展にはペクチンとヘミセルロース分解に関わる酵素活性が関与する可能性が指摘された.
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)
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[Presentation] Castanopsis decline: unknown emerging forest damage in China2014
Author(s)
Takahashi, Y.S., Sano, T., Oda-Tanaka, A., Matsumura, E., Song, K., Fukuda, K., Ito, S., Yang, Y.
Organizer
The 10th International Mycological Congress
Place of Presentation
Bangkok, Thailand
Year and Date
2014-08-03 – 2014-08-08
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