2014 Fiscal Year Annual Research Report
UV照射等の卵核遺伝的不活性化を用いない新規雄性発生誘起法の開発と応用
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24380100
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
荒井 克俊 北海道大学, 水産科学研究科(研究院), 教授 (00137902)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山羽 悦郎 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (60191376)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 染色体操作 / クローン / 受精 / 半数体 / 三倍体 / フローサイトメトリー / ドジョウ / キンギョ |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までの研究から、ドジョウとゼブラフィッシュにおいて、受精直後卵の低温処理により雄性発生を誘起できること、その後の第一卵割阻止により倍加半数体作出が可能なことが示され、ゼブラフィッシュにおいては倍加半数体の作る遺伝的に均一な精子を用いた、第二代雄性発生倍加半数体を誘起することによりクローン系作出に成功した。 本年度は、ドジョウ、ゼブラフィッシュ以外の魚種においても、低温雄性発生が可能なことを示すため、キンギョを用いて受精直後(5秒以内開始)卵の低温処理(2-6℃:30分間)を試みた。発生胚の倍数性をフローサイトメトリー法で解析したところ、2℃処理群では、半数体(1n)が73%(44/60)、二倍体(2n)が5%(3/60)、三倍体(3n)が20%(12/60)、不明(ND)が2%(1/60)出現した。4℃処理群では1nが74%(28/38)、2nが24%(9/38)、3nが2%(1/38)出現した。6℃処理群では、1nが18%(8/45)、2nが67%(30/45)、3nが13%(6/45)、モザイクが2%(1/45)生じた。対照では2nの84%(27/32)に対して、3nが16%(5/32)出現したことから、使用したキンギョは自然に第二極体放出を起こす傾向があることが判明したが、2-4℃処理で約3/4の胚が雄性発生半数体となったと推定されたことから、キンギョでも低温雄性発生の手法の有効性が確認できた。キンギョにおける今後の課題は、DNAマーカーをもちいた雄性発生の遺伝学的確認、温度、処理持続時間の適正化と、本手法と卵割阻止を組み合わせた倍加半数体の誘起である。 また、中国長江(中国湖北省)に生息する自然四倍体ドジョウの2n精子により受精した卵に低温処理を施たところ、平成24年度のネオ四倍体の2n精子を使った実験と同様に生存性の雄性発生二倍体ドジョウが得られた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)