2015 Fiscal Year Annual Research Report
DNA修復におけるクロマチンと細胞核の機能:アクチンファミリーによる解析と展開
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24380183
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
原田 昌彦 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (70218642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 邦史 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90211789)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | クロマチン / アクチンファミリー / DNA修復 |
Outline of Annual Research Achievements |
放射線などによるDNA損傷によって、ゲノム情報欠失や細胞がん化が引き起こされることがしられている。DNA修復の進行は、クロマチンや細胞核構造を基盤としたエピジェネティック制御を受ける。しかし、遺伝子発現の発現制御に比べて、その分子機構の理解は著しく遅れていた。我々は、アクチンファミリーメンバーであるアクチン関連タンパク質(Arp)が、ATP結合を介した「分子スイッチ」として、DNA修復におけるエピジェネティック制御に関わることをこれまでに見出している。本研究では、DNA修復に必要なクロマチン・細胞核機能構造形成におけるArpの役割を、特にArpの分子スイッチ機能に注目して明らかにすることを目的とした。さらに、Arpの立体構造がアクチンと類似していることを利用して、アクチン結合化合物およびその誘導体からArpに結合する化合物を検索・解析することを目的とした。様々なクロマチンリモデリング複合体やヒストンアセチル化複合体に含まれるArp4に注目して解析を行い、Arp4のATP結合部位への変位導入によって、その機能や細胞核内局在が変化することが示された。さらに、Arp8が一本鎖DNAに高親和結合をすることを明らかにした。さらに、Arp8をノックアウトした細胞でのDNA損傷修復の解析により、Arp8が損傷修復に重要な役割を果たすことを明らかにした。これらの結果は、核内の複数のArpがDNA損傷修復に関与することを示すものである。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(45 results)