2014 Fiscal Year Annual Research Report
抑うつ発症における職業性ストレスと遺伝素因・エピゲノムの相互作用
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24390160
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Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
宮木 幸一 独立行政法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (20327498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 知子 独立行政法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (60728682)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 遺伝疫学 / メンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は抑うつ発症における職業性ストレスと遺伝素因・エピゲノムの相互作用を明らかにすることにより、早期予防に資する研究成果の基礎となるものを目指してきた。計画していたDNA検体の収集とメチル化解析は昨年度完了しており、今年度はデータ解析を進めてきた。DNAチップによるエピゲノム解析を行い、アウトカムである抑うつ傾向と各種コホートデータの解析を進めていたが、研究代表者所属機関にて部門の統廃合が実施され、秘書および研究員のポストが各1削減されたことによりデータ整理・解析計画が遅れが生じてしまい、平成27年度を最終年度として延長申請することとなった。抑うつ度と有意に相関するエピゲノム情報として、BDNF遺伝子のメチル化割合が有用である可能性について国際誌に論文が掲載された(Am J Med Genet B 2015)。ストレスと有意に相関するエピゲノム情報について論文投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初目指していた抑うつ度と有意に相関するエピゲノム情報に関する知見として、BDNF遺伝子のメチル化割合が有用である可能性について国際誌に論文が掲載され(Am J Med Genet B 2015)、さらなる知見も得られつつあるから。
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Strategy for Future Research Activity |
抑うつ度と有意に相関するエピゲノム情報に加え、ストレスと有意に相関するエピゲノム情報について論文化して総括する。
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Causes of Carryover |
平成26年度にDNAチップによるエピゲノム解析を行い、アウトカムである抑うつ傾向と各種コホートデータの解析を進める予定であったが、同年度に研究代表者所属機関にて部門の統廃合が実施され、秘書および研究員のポストが各1削減されたことによりデータ整理・解析計画が遅れ、当該データの収集完了が平成27年2月にずれ込み、年度末に取りまとめる時間が不足してしまった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記理由により遅延した部分の解析ととりまとめの経費に未使用額を充てることとなるが、遺伝子解析はすべて終了していて高額の支出は完了しているため、論文化や学会発表など最終年度とりまとめに使用予定である。
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[Journal Article] Altered DNA Methylation Status of Human Brain Derived Neurotrophis Factor Gene Could Be Useful as Biomarker of Depression2014
Author(s)
Song Y, Miyaki K, Suzuki T, Sasaki Y, Tsutsumi A, Kawakami N, Shimazu A, Takahashi M, Inoue A, Kan C, Kurioka S, Shimbo T
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Journal Title
Am J Med Genet B
Volume: 165
Pages: 357-364
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant