2014 Fiscal Year Annual Research Report
EMTを標的とする、微少環境ストレス誘導転移の解明と克服~卵巣癌の予後向上へ~
Project/Area Number |
24390380
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
梶山 広明 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00345886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 清住 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90335026)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 卵巣癌 / 腹膜播種 / 微小環境 / 上皮間葉転換 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題の目的は、ALX-1/4、 HOXB13、 ZEB-1、 PLAGL2を初めとしたEMT転写因子の発現亢進性を獲得した高転移性卵巣癌細胞が微少環境ストレス抵抗性を獲得していくプロセスとメカニズムを詳細に検討することである。研究最終年度にあたる本年の研究成果は以下の通りである。1) 昨年度までは主としてALX4のEMT誘導性/非足場依存増殖能獲得の観点から、HOXB13とALX4は複合体を形成し、これらの相互作用がSlugの発現の調節メカニズムであることを示す数々の予備研究を行ったが、本年度はそれらのデータの確証をとり、論文化につなげることができた{Yuan H: Oncotarget 2015 in press}。高転移性・薬剤耐性卵巣癌においてHOXB13/SLUGおよびALX4/SLUGアクシスがEMTおよび浸潤の促進の新たの経路を発見した。2) ZEB1および誘導因子TGF-βに注目し、薬剤耐性化した卵巣癌が二次的な転移・薬剤耐性能を獲得するメカニズムを検討するプロジェクトを進めている。本年度の進捗は以下の通りである。①ZEB1ノックダウンによるstable shRNAベクターを作成し、動物実験における腹膜播種能を検討した。その結果、コントロールと比較しZEB1ノックダウン薬剤耐性化高転移性卵巣癌細胞の腹膜転移形成能は有意に抑制され、全生存率の延長につながった。②臨床検体を用いた実際の卵巣患者の腫瘍におけるZEB1発現は予後不良性と有意に相関していた(無進行生存期間および全生存期間)。現在これらの結果を踏まえて最終的な論文作成化を進めている。これらの一連の結果から薬剤(ストレス)耐性誘導性のEMTがsudden metastasisに重要な役割を担っており、詳細なメカニズム解明とともにその阻害が予後延長に寄与しうるという基礎的データの構築につながった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] PLAGL2 regulates actin cytoskeletal architecture and cell migration. Carcinogenesis.2014
Author(s)
4.Sekiya R, Maeda M, Yuan H, Asano E, Hyodo T, Hasegawa H, Ito S, Shibata K, Hamaguchi M, Kikkawa F, Kajiyama H, Senga T
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Journal Title
Carcinogenesis
Volume: 35
Pages: 1993-2001
DOI
Peer Reviewed
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