2016 Fiscal Year Annual Research Report
大規模自然災害に備えた地方大学による地域住民支援システムの構築
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24390480
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| Research Institution | University of Kochi |
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Principal Investigator |
山田 覚 高知県立大学, 看護学部, 教授 (70322378)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川 宣容 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (10244774)
森下 安子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (10326449)
川本 美香 高知県立大学, 看護学部, 助教 (10633703)
石川 麻衣 高知県立大学, 看護学部, 講師 (20344971)
梅村 仁 文教大学, 経営学部, 教授 (20611354)
高谷 恭子 高知県立大学, 看護学部, 講師 (40508587)
細居 俊明 高知短期大学, その他部局等, 教授 (50157020)
竹崎 久美子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (60197283)
井上 正隆 高知県立大学, 看護学部, 講師 (60405537)
山中 福子 高知県立大学, 看護学部, 講師 (60453221)
下元 理恵 高知学園短期大学, 教養部, 准教授 (60553500) [Withdrawn]
大村 誠 高知県立大学, 文化学部, 教授 (70223956)
廣内 智子 高知県立大学, その他部局等, 講師 (70565853)
神原 咲子 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (90438268)
小澤 若菜 高知県立大学, 看護学部, 助教 (90584334)
二本柳 覚 高知県立大学, 社会福祉学部, 助教 (30570725)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 災害 / 災害看護 / 防災 / 避難所 / 復旧復興 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
災害時における、特に医療系の学部を擁する大学と地域組織との効果的な関係の一つに、医療連携がある。本研究では、一つの事例として、地域の災害拠点病院と地方大学との災害時における効果・効率的な連携の在り方を探って来た。これまでの成果として、災害拠点病院の災害医療の機能の一部を、大学内に設け・遂行するという画期的な成果が上がっているが、一方で地方大学は、避難所としての重要な役割を担わなければならない。その様な状況から、今年度は特に、医療系ばかりではなく、避難所を運営する福祉系や避難所運営上必ず必要となる食の提供など、大学の持つ特性を地域の他組織および近隣の住民との連携に如何に活用するかも検討した。医療系の救護所運営に関しては、これまでの知見から実行可能なシステムができあがって来たが、特に災害時には想定外の事態に対応できる自由度が重要であり、これまでと異なり、事前にチームを設定せず、現場でのチームビルディングがどの様に展開されるかシミュレーションを行った。また、想定外の患者急変も盛り込み、チームばかりではなく、対応策のシミュレーションも実施し、この様な状況における要件を整理した。避難所運営では、事前に運営に関する調査を行い、それらを踏まえて運営方針等を決定した。また、訓練において、避難者の健康状態等を事前に設定し、訓練当日はそれらを避難所にてヒアリングし、収集したデータをもとに避難所運営計画を具体的なものに作り上げて行く課程を検証した。食に関しては、大きなテーマとしては感染症の対策がある。これまで、手洗い方法を幾つか設定しては、利用のしやすさや、効果を検証して来たが、大学の残存設備の利用に視点をおいて、対応の工夫を整理した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
予定していた大学と地域との連携において、特に地域住民との避難所運営の協働が十分に進まなかった。大学と医療施設も含めた地域の合同災害訓練において、地域住民の参加も得たが、避難経路の確保などの災害における地域の被災状況のアセスメントにとどまり、大学等の避難所に避難してからの避難所運営の検討には至らなかった。
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| Strategy for Future Research Activity |
これまで確立して来た災害における地方大学と地域の組織との連携について、残された課題を改善するとともに、訓練を通してこれらを検証する。これまで得てきた大学と地域組織との連携データも踏まえ、地域住民との災害時の協働に関し、特に避難所運営の在り方について検討する。
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| Causes of Carryover |
モデル地区とした地域との関わりが、地域の組織内の役割変更などもあり、想定以上に進まず、再度アプローチの仕方等を検討する必要が生じたため。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
地方大学の学生による地域の防災力を向上させる活動をこれまで支援して来た経緯がある。この活動も利用しながら、地域住民の災害対策活動に参加し、地域住民と大学との災害時における関係性を模索・構築するとともに、大学での地域住民による避難所運営に関し検討する。
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