2013 Fiscal Year Research-status Report
改訂版CNS-FACE家族アセスメントツールと家族介入モデルの開発
Project/Area Number |
24390491
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
山勢 博彰 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90279357)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山勢 善江 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (30279351)
立野 淳子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90403667)
田戸 朝美 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30452642)
藤田 直子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40549945)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 重篤・救急看護学 / 家族看護 / 家族アセスメント |
Research Abstract |
本研究の目的は、クリティカルケア領域の家族ニードとコーピングを測定する改訂版CNS-FACEを作成し、標準的家族看護モデルを基に、家族ニードとコーピングを満たすための「CNS-FACE家族介入モデル」を開発することである。25年度は、クリティカルケアでの初療、急性期、回復期、終末期の全治療期を網羅したCNS-FACEの改良後の測定項目をリストした。その後、急性重症患者看護専門看護師、および、高度救命救急センターまたは集中治療室の看護管理者等へのインタビュー調査を経て、各治療期にふさわしい測定項目を厳選し、改訂版CNS-FACE(プロトタイプ)を作成した。 改訂版CNS-FACE(プロトタイプ)の概要は、ポータブル型PCなどでも評価できるプログラムソフトに応用できるもの、病期に応じたアセスメントの視点を入れること、経時的変化を一覧できること、標準的な結果との比較がプロフィールとして表現されること、評価項目の修正と追加・削除をしたこと、項目数を減らした短縮版CNS-FACEの検討ができること、とした。また、測定項目のカテゴリーは、情報のニード、保証のニード、接近のニード、社会的サポートのニード、情緒的サポートのニード、安楽安寧のニードの6カテゴリーで構成されるものとした。 改訂版CNS-FACE(プロトタイプ)の内容的妥当性について、クリティカルケアで専門的な家族看護を行っている看護師へのインタビュー調査を通して高めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年度は、CNS-FACEの改良後の測定項目を洗練させることと、改訂版CNS-FACE(プロトタイプ)を作成することが主たる目標であった。急性重症患者看護専門看護師、および、看護管理者等へのインタビュー調査を経て、各治療期にふさわしい測定項目を厳選することができ、全治療期を網羅した改訂版CNS-FACE(プロトタイプ)の作成まで至ることができた。しかし、内容的妥当性は高められたものの、測定用具としての使いやすさ、使用方法等について検討の余地がある。
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Strategy for Future Research Activity |
改訂版CNS-FACE(プロトタイプ)による測定システムを、現在のCNS-FACEと同様にWEBプログラム(アプリケーションソフト)として作成する。これにより、測定用具としての使いやすさと、評価結果の見やすさを検討する。 このプログラムを実際に用い、評価結果を分析することによって、測定ツールとしての妥当性と信頼性をさらに検証する。検証結果を基に、測定項目を修正・整理し、改訂版CNS-FACEを完成させる予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
旅費の支出が計画より少額であったことと、購入予定のハードディスクの購入が不要だったため差額が生じた。 次年度のプログラムソフト作成に伴い、電子データ保存に関するハードディスクを購入し、プログラムのポータブル化またはWEB化の検討に用いる計画である。
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