2015 Fiscal Year Research-status Report
改訂版CNS-FACE家族アセスメントツールと家族介入モデルの開発
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24390491
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
山勢 博彰 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90279357)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山勢 善江 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (30279351)
立野 淳子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90403667) [Withdrawn]
田戸 朝美 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30452642)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 重症・救急看護学 / 家族看護 / 家族アセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、クリティカルケア領域における家族のニードとコーピングをアセスメントする改訂版CNS-FACEを作成し、CNS-FACE家族介入モデルを開発することである。平成27年度は、改訂版CNS-FACEによるプレテスト結果を踏まえ、CNS-FACEⅡを完成させ、アセスメントツールとしての妥当性を検証した。 検証方法は、Webによる質問紙調査によるもので、現行版CNS-FACEを使用している看護師、救急看護および集中ケア認定看護師、急性重症患者看護専門看護師を対象に調査した。調査方法は、調査専用のホームページにアクセス後に回答してもらった。調査内容は、CNS-FACEⅡを構成するニードの6カテゴリーとコーピングの2カテゴリーを測定する全31の行動評価項目について、クリティカルケアにおける家族の行動として臨床上評価可能な項目であるのかを「大変そう思う」(5点)~「全く思わない」(1点)の5段階で回答を求めた。分析方法は、31の各項目、ニード6カテゴリー、コーピング2カテゴリーについて、回答分布と基本統計量を算出し、平均値±1SD(標準偏差)から天井効果と床効果の有無を確認した。「(大変)そう思う」の5~4点に回答が偏ることを期待し、天井効果が見られるものを臨床上評価可能な項目であると判断した。 その結果、115名より回答があった(有効回答100%)。各項目の平均値+1SDは4.99~5.43で、5点に満たなかったのは4.99の「仕事や家庭のことについて他の家族や知人に援助を求める」の1項目だけであった。それ以外は、天井効果(5点以上)があった。平均値-1SDは2.95~4.45で、床効果(1点以下)はなかった。CNS-FACEⅡの行動評価項目とニードとコーピングのカテゴリーは、臨床上評価可能な項目で構成されており、内容的妥当性があることを検証できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、CNS-FACEⅡによる家族評価データを収集中で、家族介入モデルの完成までより多くのデータが必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
収集したCNS-FACEⅡによる家族評価データを分析し、治療期毎のニードとコーピングの特徴を明らかにした上で、各期の家族介入の基本ケアを作成する。そこでは、危機理論、ストレスコーピング理論、悲嘆理論等をベースに臨床で活用できる家族介入モデルとする。
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Causes of Carryover |
改訂版CNS-FACE測定プログラムの修正費が予定より少額だったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
印刷用紙などの消耗品に使用する予定である。
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